「耳に輪ゴムをかけると小顔になり、肩こりも改善する」方法は、
とても簡単なのですが、つい、やってしまいがちな間違いがあります。
「耳に輪ゴムを掛ける小顔方法をテレビやtwitterで見てやってみたけれど効果がない」という人は、やり方が違うのかもしれません。
この小顔法は、テレビ番組でも何度か取り上げられています。
2019年4月20日「メレンゲの気持ち」で藤田ニコルさんの「耳ゴム」として紹介
2016年10月16日「林先生が驚く初耳学」で真野恵里菜さんが「耳に輪ゴムをかけると小顔になる」方法として紹介
でも、放送された耳に輪ゴムをかけた状態の画像は、どちらも間違えていました。
この記事では、耳に輪ゴムをかける小顔法の正しいやり方についてまとめています。
’19年8月 介護ポストセブンに載った「輪ゴム健康法」では、2本の輪ゴムを耳がきゅっとなるくらい巻き付けていますが、
これは耳にあるツボを刺激する、というやり方で、この記事で紹介しているさとう式リンパケアを基にした方法とは考え方が違います。
この記事の目次
「耳に輪ゴムをかける小顔法」「耳ゴムで顔が引きあがる方法」って?
「林先生が驚く初耳学」では、元ハロー!プロジェクトメンバーの真野恵里菜さんが、「耳に輪ゴムをかけると小顔になる」
「メレンゲの気持ち」では、藤田ニコルさんが、「耳に輪ゴムをかけると顔が引きあがる」
と紹介しましたが、真野さん、藤田さんオリジナルの美容法というわけではないんですよね。
耳に輪ゴムをひっかけるのは、
歯科医の佐藤青児医師が考案した
さとう式リンパケア、という健康・美容法の方法の1つのことだと考えられます。
「林先生の初耳学」では、小顔になる理由として、
「耳に輪ゴムをかけることで咬筋をゆるませる」
と説明していたんですが、
これは、「さとう式リンパケア」のセラピストの方たちがブログなどで発信している情報と同じなんです。
さとう式リンパケアとは?
さとう式リンパケアは、最初は、顎関節症の痛みをやわらげる治療のために考えだされたのだそう。
現在では、顎関節症の症状を改善する以外の、美容や健康上の効果もある方法としてさとう式リンパケアが受けられるサロンが全国にあり、一般向けの本も出ています。
輪ゴムの使い方の本も発売されています。
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咬筋の場所やはたらき
咬筋の場所は、この図の赤い線で囲んだあたり。
「咬む」という文字から想像できるように、咀嚼(そしゃく)をおこなう筋肉です。
また位置からして、ここが凝っていると、「えらが張っている」状態になりそう、ということもイメージしやすいですね。
咬筋のコリと肩コリの関係
咬筋は頭の横の側頭筋、首の筋肉、胸の筋肉、背中の僧帽筋などにつながっています。
歯ぎしりなどで咬筋の緊張状態が続いて動きが悪くなると、それを補うために、咬筋につながる頭、首、肩の筋肉が緊張して、「肩がこっている」という状態になります。
さとう式リンパケアでの、咬筋のほぐし方
さとう式リンパケアの中では、咬筋をゆるめるために「耳たぶを後ろに回す」という方法があります。
「耳に輪ゴムをかける」のは、耳たぶ回しの応用です。
どちらも、もともとは、顎関節症の症状を改善するために、咬筋を緩めて、口腔がラクに開くように行うものでした。
咬筋がゆるむとエラの張りがなくなり、頬の筋肉のコリもなくなるので、結果「小顔になる」というわけです。
「リンパケア」というとリンパドレナージュやリンママッサージなどが連想されますが、
普通そうしたマッサージでは、リンパ管の中を流れるリンパ液の流れを促すように、圧をかけたり、体の中心部に向かって流すような手技を行います。
ところが、さとう式リンパケアでは、マッサージのようなことは行いません。
さとう式リンパケアでは、触れているか触れていないか、程度の小さな力を刺激として加えることで筋肉の凝りを緩めて、細胞と細胞の間にある間質液が流れやすい状態を作りだし、その結果として、むくみが解消されるのだそうです。
耳たぶを回す、というのも、強く耳たぶをひっぱったりはせずに、極微力で小さく動かします。
輪ゴムをかけるときには、耳にぎりぎり引っかかっている程度のゆるさにします。
このようにして、耳もとの筋肉が極微力で刺激されると、
耳の横からエラにかけてついている咬筋の凝りや緊張がゆるみ、周辺の間質液が流れやすくなります。
すると、周囲の筋肉も緩んで肩こりが解消され、
- 顔のむくみ
- エラが張る
- ほうれい線が目立っている
などの状態が解消され小顔になる、という仕組みなのだそうです。
耳に輪ゴムをかける時の注意点と正しいやり方
耳に輪ゴムをかけるときにやりがちな間違いは、
耳にきゅっとしわがよるほどキツく輪ゴムをかけること
です。
「初耳学」では、輪ゴムを結んで輪っかを小さくして耳がぎゅっとすぼまるようなかけかたをしていましたが、
これはNGです。
「メレンゲの気持ち」で出てきた黒いゴムは、髪を結ぶシリコンゴムだと思いますが、輪ゴムよりサイズが小さいのでこれもNG。
(大きめの、耳がきゅっとならないサイズのシリコンゴムならOKです。素材がシリコンなのがダメなわけではないので)
「初耳学」放送後、Twitterで「輪ゴムの本数を増やして刺激を強くする」という情報も出てきましたが、
少なくとも、さとう式の「耳に輪ゴムをかける小顔法」ではそれは間違いです。
(介護セブンで紹介された、輪ゴム2本で耳をぎゅっとする方法は、耳にあるツボを刺激する方法で、ここで紹介している耳輪ゴムとは狙っている作用が違います。)
耳から輪ゴムが外れてしまうかも?くらいのゆるさが正解です。
大人の女性であれば、市販の輪ゴムを、何もしないでそのままかければちょうどよいハズです。
私が家にあった輪ゴムを耳に掛けるとこんな感じになりました。
自分での感覚では、きゅっとした輪ゴムの感覚はなく「ひっかかっている」という感じです。
さとう式リンパケアで筋肉を緩めるのための刺激は、ごくわずかなもので、
耳に輪ゴムをかけるのもその程度のゆるさでよいそうです。
輪ゴムをつけて長時間放置するのもNGです。
1回の時間は5分から10分程度です。
長時間やりすぎると、かえって頭痛の原因になることもあるそうなので、注意してください。
耳に輪ゴムをかける小顔法でやりがちな間違いと正しい方法 まとめ
耳に輪ゴムをかける小顔法では、
輪ゴムをキツくしすぎない
のがカギです。
刺激を強いほうがやったような実感があるのでついそうしてしまいがちですが、輪ゴムで耳をきゅっとしめつけてしまうのはダメ。
輪ゴムが耳にひっかかっている程度のゆるさがよいのだそうです。
お金もかかりませんし、
はずれるかも?くらいの強さで、輪ゴムを耳に掛けたからといって、悪いこともないと思いますので、試してみてください。
ゴムのアレルギーがある人は、シリコン製の輪ゴムで、適切なサイズのものを選ぶなどしてください。
この前、ドラッグストアで見たイヤーアップは、
耳に輪ゴムとは理屈が違って、耳の前にあるツボを刺激するつくりになっているそう。
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