2月8日放送NHK「ガッテン!」
つら~い冷え症が改善!血管若返り術
で、冷え性と血管の固さの関係と、改善方法が取り上げられました。その内容をまとめておきます。
解説は立命館大学の家光素行教授。
この記事の目次
冷え症人は血管が固くなる
冷え性は、手足の先のなどの末端の毛細血管まで
血液が回りにくくなっていまる状態ですが、
20代~60代の平均的な血管の硬さと、冷え性の人の血管の硬さを比較すると、
冷え性の人の方が血管が硬い、という結果になりました。
冷え性の人は脳梗塞のリスクが高い?
冷え性の人は、10人に1人程度の割合で、血圧の変動が激しく、「脳梗塞のリスクが高い」のだそうです。
血圧の変動が大きい、とは?
1.まず普通に血圧を測り
2.一度立ち上がって座ってから
3.もう一度血圧を測って、
1回目と2回目の、最高血圧の差が15以上あるかどうかでチェックします。
(そうした傾向が見られたら病院で診察を受けた方がよいそう)
血圧の変動が激しくなる原因は
- 血管が硬いこと
- 自律神経の働きが乱れていること
これは、冷え性が起こる原因と重なります。
筋肉の硬さと血管の硬さには関係がある?
筋肉の硬さと血管の硬さには関係については、この日の「ガッテン」の放送よりも
2012年放送の「ためしてガッテン!」
30秒で肌が!血管が!冬の若返りストレッチ
2017年2月14日放送の「この差ってなんですか?」
血管年齢が「若い人」と「老けている人」
で詳しく説明されていましたが、
長座で座って前屈して、つま先に手が届かない人(体が固い人)は
血管も硬くなっている、という傾向があります。
※ただし、このチェックが有効なのは40代以上だそうです。
若い人の場合は、血管が硬くて血圧変動が大きくなっていても
前屈のつま先タッチはできていたりする、ということです。
反対に、ストレッチで柔軟性を高めれば血管が柔らかくなります。
※ストレッチが血管を柔らかくすることが血管の柔軟性アップに有効なのは40代以上に限らないようです。
2012年の「ためしてガッテン!」での解説によると、
運動不足や食生活などの栄養で、血糖値が高い状態が続くと筋肉や血管壁を作っているたんぱく質の繊維=コラーゲンが糖化して硬くなるが、
ストレッチによって、コラーゲンを作る繊維芽細胞が刺激されて活性化する、
またストレッチによる刺激で、血管の内側の壁(内皮細胞)から一酸化窒素が出て、それが血管を柔らかくする、
という作用があるそうです。
血管を若返らせるストレッチのやり方
2017年2月8日放送回で紹介された「血管伸ばし」のストレッチのやり方です。
ストレッチは全部で5種類あります。
左右30秒ずつ、朝と夜の1日2回、トータルで1日10分間行ってください。
※呼吸を止めないで行うこと、痛みを感じない範囲で行うことに注意。
※すでに持病があることが分かっている人や高齢の人は医師に相談してから行って下さい。
1.太ももの血管を伸ばす
正座から両手を前について支え、片足を後ろに伸ばします。
顔は舌を剥かずの正面を向いて、伸ばした足の太ももの付け根から太ももの前を伸ばします。
2.膝の裏の血管を伸ばす
立った姿勢で片方の膝を両手で抑えます。
抑えていない側の膝を曲げながら腰を引き、膝の裏側をストレッチします。
3.ふくらはぎの血管を伸ばす
正座の姿勢から片方の足を立てます。
両手を立てた膝の上に置いて、反対の足を軽く外側に開きます。
胸を立てた足の太ももに近づけるように体を前に傾けます。
4.太ももとスネの血管を伸ばす
正座の姿勢から両手を後ろについて支え、片方の足を前に出します。
反対側の足のかかとをお尻につけます。
5.太ももの裏の血管を伸ばす
仰向けに寝て、片足の膝を両手で抱えます。
太ももを膝に近づけます。
血管を柔らかくして冷え性を改善するストレッチの方法「ガッテン!」 まとめ
体の末端の毛細血管まで血液が回りにくくなっている、ということは、
肌の新陳代謝も滞って乾燥やシワ、シミの原因にもなる、
ということですよね。
無理のない範囲のストレッチはやって悪い、ということはないですし、これはトライしてみていいのかな、と思います。