家庭で、オーブン、オーブントースター、湯せんのポリ袋調理で、
「300gのかたまり肉で、おいしいローストビーフを作る簡単なレシピ」
3種類をまとめました。
オーブン、オーブントースター、湯せん、の3つの加熱方法で作り、どれも失敗なく仕上がりましたが、
それぞれ特徴がありますので、それを紹介しますね。
目次
ローストビーフ調理の基本
ローストビーフは、もともとはイギリスの伝統料理で、
赤身のかたまり肉の表面を焼き付けた後、オーブンなどを使い低温でゆっくり加熱した料理です。
仕上がりの温度
ローストビーフは仕上がったときの肉の中心の温度が
レア~ミディアムレア:52℃
ウェルダン:63℃
になるようにします。
加熱する方法
ローストビーフは本来はオーブン調理なのですが、
現在の日本の家庭料理用のレシピでは、
- オーブン
- オーブントースター
- 鍋で湯せん
- 炊飯器の保温機能
- フライパン
などが使われていることが多いです。
また、最近は低温調理専用の家電「BONIQ(ボニーク)」などもありますね。
この記事で紹介した作り方で絶対に食中毒にならないことを保証するものではありません。
調理の際には、手、調理器具の清潔にも気を配ってください。
※持病で免疫力が低下している方、妊婦さんは、ローストビーフを避けたほうがいい、とされているのでご注意ください。
(参考リンク)
https://www.buzzfeed.com/jp/wakimatsunaga/shokuchuudokuchuui?utm_term=.vsDJZjvxwR#.bml4R02rDk
どうして「300g」なのか?
普通に、AEONなどのスーパーで売っているローストビーフの洋の塊肉が、300g前後だからです。
ローストビーフは温度管理が重要な料理なので、やはりあまりにも少量では作れず、オーブンで焼く作り方では500g~600gの塊の方が、じっくり火を通せるのですが、
少人数家庭だと、500gのかたまり肉を調理するのってハードルが高くないですか?
我が家も、夫婦ふたりなので、300gくらいがちょうどいいんですよ。
ですから、ここでは「スーパーなどで手軽に買えて食べきれる300gのかたまり肉」で作る方法をご紹介します。
300gのかたまり肉で作るローストビーフ
オーブンで焼く~水島流低温調理を300gにアレンジ
低温調理法の料理家として有名な、水島弘志さん。
テレビで紹介されることも多いですし、著書も出されています。
タンパク質は、急激に高温で加熱すると固くなる→だから40~70℃の温度帯をゆっくり加熱する
野菜も、急激に高温で加熱すると細胞が壊れて水分が出やすくなる→冷たいフライパンに入れてごく弱火から加熱
といった、低温調理の理論を分かりやすく説明されています。
ただ、低温調理の欠点は「時間がかかる」。
家庭の主婦って、料理だけに専念していられるわけではないので、
ありていに言えば、ちょっとくらい水分が出ようが、野菜炒めはぱぱっと作っちゃいたいんですよ(暴論)。
でもローストビーフは、もともとある程度の時間をかけて作るもの、と思っていますし、
オーブンに入れたら後は温度調整などは要らないので、低温調理の本領発揮!だと思います。
TBS系「サタデープラス」で紹介されたレシピは、500gのかたまり肉で作るものでしたが、300gでも作れました。
オーブントースターで焼く~「得する人損する人」レシピ
日本テレビ系「得する人損する人」で紹介された、
オーブントースターで10分加熱・10分余熱で火を通す
という作り方です。
これは、もともとのレシピが300g程度のブロック肉で作る、というものでした。
加熱時間が一番短く、温度管理を気にする必要もないので、すぐ作れるのが一番のメリットです。
実際に、作ってみたので、詳しくはこちらにまとめました。
湯せんで作る~「あさイチ」レシピ
NHK総合「あさイチ」でレストランキハチの鈴木眞雄シェフが紹介したレシピは
500gのかたまり肉を55~58℃のお湯で1時間湯せんする
という作り方です。
これを340gのかたまり肉で作ってみたのですが、
55~58℃キープ1時間で、鍋で湯せんして作りました。
また、「あさイチ」では、食品保存用のジッパー付きの袋を使っていましたが、
お湯の温度が60℃以下なので、袋の耐熱温度は超えないものの、
ジッパー付き食品保存袋のほとんどは「湯せんできない」となっていますので、
湯せん調理ができる岩谷マテリアルのポリ袋「アイラップ」を使いました。
直火湯せんでは、
ポリ袋が直接鍋肌につかないように注意する
お湯の温度が高くなりすぎたり低くなりすぎたりしないように15分おきくらいに点火したり消したりする
という手間がかかりますが、
もし、60℃で保温ができる炊飯器を持っていたらそれを使えばラクに作れます。
(普通の保温機能の温度は70℃前後ですが、「低め保温」で60℃を選択できる機種があります。)
湯せんするだけでは「焼き目」の香ばしさないので、最初にきちんと焼き付けることと、
ポリ袋に入れるときに、牛脂のスライスを入れることで、赤身肉に脂の香りとコクをつけるのでポイント。
まとめ
3つのやり方でローストビーフを作ってみて、
直火湯せんは温度管理が一番大変ではあるのですが、そこさえ守ればでき上がりが一番安定しています。
なので、上にも書いたように、炊飯器の保温機能で60℃を選択できればそれが一番簡単に作れると思います。
オーブンでの低温調理は温度管理はラクなのですが、
庫内の広さと肉の大きさの関係など、適温をつかむのに何度か作る必要があるかもしれません。
オーブントースターは、一番早く作れますので、時間がない時などに。
なお、フライパンで作る方法では、もともと、低温で火を通すのが難しい調理法なので、やはり500g~600g程度の量がないと難しいようです。
低温調理器BONIQを使ってローストビーフを作ってみました。温度管理はBONIQに任せて低温でじっくり加熱できます。