アウトドアレジャーの時など、
「マダニ」に噛まれてしまうことがあります。
マダニをよける予防法と
もしも噛まれてしまった時の
対処法をまとめました。
※2016年8月フラビウイルスを持ったマダニに噛まれた北海道の40代男性が
マダニ媒介性脳炎で死亡しました。
国内では初のマダニ媒介性脳炎による死亡例だそうです。
マダニとは?
マダニは、8本足の節足動物で、
家の中にいる、イエダニとは違う種類です。
イエダニが大きくて1㎜程度なのに対して、
マダニは3㎜~2㎝程度とかなり大きいのが特徴。
動物の血液を吸うことで生きており、
野生動物と一緒に生息していますが、
マダニの生息域に人間が入った場合は、
人間からも吸血します。
マダニはさまざまな病気のウイルスを媒介する
ことが問題になっています。
東京都の伊豆大島、千葉県房総半島では、
1960年代に動物園から逃げた
キョン、というシカの仲間が大繁殖し、
農作物被害とともに、
マダニがキョンと一緒に人里に来ることがある、
と問題になっています。
マダニに噛まれないようにするには?虫除けは効く?
マダニは野生動物がすむ山林だけではなく、
畑や裏庭などにも生息していることがあります。
最近では、住む場所や食べるものが減って
野生動物が人間が住むところまで
出てくることも多いです
そうした野生動物とともに
マダニも、山林などに近い人里には
入ってくる可能性があります。
畑仕事、草むしり、アウトドアレジャー
などの屋外での活動では
マダニに噛まれないような対策が必要です。
【マダニを防ぐ方法】
長袖、長ズボンの服を着る、靴下を履いて、肌を露出しない
直接草の上に座らない
屋外から帰宅したら体や服を確認し、服に着いたマダニを家に持ち込まないようにする。
できるだけ早く着ていたものの洗濯、入浴をする
【虫除けは効くの?】
ムヒのムヒペールなど、マダニ忌避効果がある
虫除けはあります。
ただ、虫除けの効果は塗布後1~2時間なので、
こまめに付け直すことが必要です。
マダニに噛まれてしまったら?
【どんな危険があるの?】
マダニに噛まれた時に問題になるのは
痛いとか、ムカデのように毒で腫れる、
ということ以上に
感染症にかかる危険がある、ということです。
マダニが媒介する病気には
ライム病、ツツガムシ病などがいくつかありますが、
最近注目されているのは、
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)です。
この病気は(2016年現在)まだワクチンがなく、
重症化すると、
致死率は6.3%~30%と言われています。
このウイルスを持ったマダニは全国に分布していますが、
マダニに噛まれたからといって
必ずこの病気を発症するわけではありません。
ウイルスを持っているマダニに噛まれると
感染する可能性がある、ということです。
もしもマダニに噛まれたら
マダニを皮膚にくっつけたまま
すぐに皮膚科を受診する
マダニの口器には返しが付いていて、
ひっぱっても抜けないので、
無理に抜こうとすると、
口器が刺しっぱなしになり、
化膿することがあります。
また、マダニを潰してしまうと、
マダニの体内の血流が逆流して
ウイルスが体内に入る可能性がありますので
そのままにして皮膚科を受診してください。
24時間以内であればかなり感染の危険も
少なくなるそうです。
ダニくらいで、と思わず、
救急外来に行ってOKです。
救急外来で処置した人の体験談
↓
https://www.facebook.com/hisakazu.kagaya/posts/373463872803094
マダニに虫除けは効く?噛まれた時の対処法とは? まとめ
ツツガムシ病は、
かつては妖怪の仕業とされ、
マダニに噛まれるなんて、
すごく昔か、田舎のこと
というイメージがありますが、
実際にはかなり身近なことになっているので
注意が必要ですね。
噛まれてしまったら
コワいですが、とにかく無理にとらない。
すぐに病院に行くことが大切です。
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