子供がかかりやすい病気の一つ
溶連菌感染症。
人にうつる病気では、
保育園、幼稚園、学校、習い事など
いつまで休ませればいいのか、
が気になりますよね。
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症とはm
A群溶血性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌)による感染症で
主に喉に感染します。
「赤毛のアン」「若草物語」などの
昔の児童文学で、
子供が高熱を出す病気として、
咽頭炎(クループ)やしょう紅熱などが登場しますが、
これらは溶連菌感染症です。
溶連菌感染症の症状は?
溶連菌感染症の潜伏期間は2~4日間で、
症状は38~39℃の発熱とのどの痛みから始まることが多いです。
検査は喉の粘膜を採取して、5~10分で調べられるのですが、
発熱が始まった段階では、溶連菌の反応が出ないこともあります。
特徴的な症状として、
体や手足に小さい紅い発疹が出たり、
下にイチゴのようなツブツブが出たり(イチゴ舌)します。
熱が下がってから発疹の後が皮剥けします。
溶連菌感染症の治療は?
溶連菌感染症であることが検査で分かると
抗生物質が処方されます。
抗生物質を飲むと、
2日程度で熱が下がり、のども痛みも和らいできます。
溶連菌感染症はリウマチ熱や、急性糸球体腎炎などの
合併症を起こすことがありますので、
症状がなくなっても自己判断(親の判断)で薬の服用をやめずに、
検査で菌が出なくなるまで続ける必要があります。
溶連菌感染症の出席停止について
溶連菌感染症は、学校保健安全法において
第三種(条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる)の
疾患であり、
いつ頃から幼稚園や学校に行ってよいかは定められていません。
感染力がもっとも強いのは、
症状が出始めた急性期で、
唾液、くしゃみなどや
それらがついた食べ物、飲み物から
感染する可能性があります。
幼稚園、保育園、学校を休ませている間も
一緒に暮らしている家族は感染する可能性が高いので、
できれば家族も検査を受けておくとよいでしょう。
有効な抗生物質を飲んで、24時間以降は感染する可能性は
ほとんどなくなるといわれており、
インフルエンザなどのように、登園や登校をするために
医師の診断書は不要ですが、
熱や発疹などの症状がある間は安静にさせましょう。
そして幼稚園、保育園、学校に行くようになってからも
完治するまで薬は忘れずに飲むように注意してください。
溶連菌感染症で保育園・幼稚園・学校・習い事はいつまで休ませる必要があるの? まとめ
溶連菌感染症の感染力は
症状が出始めた急性期に最も強く、
有効な抗生物質を飲んで24時間以降は
感染の可能性はほとんどなくなります。
一方で、完治するには症状がなくなってから
2~3週間かかり、
リウマチ熱や、急性糸球体腎炎などの
合併症を起こすリスクもありますので、
処方された分の薬は自己判断でやめず、
発疹などの症状がある間は安静にさえておいたほうがよいです。
ご参考までに。