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ニキビと間違えやすい肌カビ・マラセチア毛包炎の原因・治し方は?

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デコルテや背中のブツブツに、にきび用コスメや市販薬を使っていたけれどよくならない。

しつこいブツブツは、肌カビ=マラセチア毛包炎かもしれません。
アクネ菌が原因のニキビと、真菌が原因のマラセチア毛包炎は、治療法が違うので、ニキビ用の対処では、症状がよくなりません。

まなみ
まなみ
2年ほど、夏になるとマラセチア毛包炎の症状が出ていたことがありました。その時の体験をもとに、症状や、直し方についてまとめています。


デコルテや背中の赤いブツブツ、にきびではないかも?

胸元や背中のブツブツは、梅雨時から夏にかけて悪化する傾向があります。

ニキビの原因菌であるアクネ菌は高温多湿の環境下で繁殖しやすく、

梅雨から夏にかけては、皮脂腺の活動も活発になるためです。

ただ、

梅雨から夏にかけて、

肌に赤くて小さな、固いポツポツが目立ってきた、という場合、

必ずしもニキビとは限りません。

皮膚の表面には260種類もの菌、真菌などの微生物が常在しており、

マラセチア菌という真菌もその1つです。

マラセチア菌は、梅雨~夏の高温多湿を好み、

同時に、えさとなる汗や皮脂も増えるので、
この季節に急激に増え、

肌にマラセチア毛包炎という炎症を起こすことがあります。
マラセチア毛包炎の症状がニキビの赤い丘疹によく似ているのです

最近、テレビ番組などでは「肌カビ」という名前で取り上げていることがありますね。

マラセチア毛包炎

※この写真、自分のものです。この後治療してよくなりました。

マラセチア毛包炎の症状とは?

マラセチア毛包炎の症状は、赤い細かい丘疹です。

ニキビと違って、この丘疹には、皮脂の塊や膿のような「芯」はありません。
(芯が出るかな、と思って押したら固くなっているばかりでした。そして結構痛い)

どちらかというと小さく、固いポツポツです。

ニキビは単独で大きなものができることがありますが、
マラセチア毛包炎でぽつん、と大きな丘疹ができることはありません。

マラセチア菌によって炎症を起こして丘疹ができやすい場所は、

デコルテ、
背中(特に肩甲骨の間)
アンダーバスト
髪の毛の生え際
ワキ

など、汗や皮脂の分泌が多い場所です。

毛包炎だけではないマラセチア菌の症状

マラセチア菌にはいくつかの種類があって、
毛包炎の症状ではなく、

  • 癜風(でんぷう):背中や胸などの皮膚の色が茶色くなったり白く抜けたりする
  • 脂漏性湿疹:頭皮のフケ、鼻や鼻の周辺、眉間、額が赤く脂っぽくなりザラザラする

といったものが症状が出ることもあります。

アトピー性皮膚炎の治療薬が原因に?

アトピー性皮膚炎の治療に用いられるステロイド剤には免疫力が抑える作用があるため、

ステロイド外用薬を使っていることによってマラセチア毛包炎が起きることもあります。

また、ステロイド外用薬の副作用による、ステロイドざ瘡と
マラセチア毛包炎の症状は区別がつきにくいそうです。

ステロイド外用薬を使っている箇所に、アトピー性皮膚炎ではない赤いブツブツができて「マラセチア毛包炎なのかな?」と思っても、自己判断でステロイド外用薬をやめるのはNGです!

アトピー性皮膚炎の治療を受けていて、赤いポツポツが増えてきた、なかなか治らない、ということがあったら、

主治医に相談されることをおすすめします。

マラセチア毛包炎の治療方法は?

マラセチア毛包炎をニキビと勘違いして
ニキビのためのお手入れや治療を行っていても、症状は良くなりません。

ニキビのアクネ菌と
マラセチア菌とでは
効く薬が違うためです。

清潔にする、という対策は共通しているのですが、

ニキビ用のコスメ、市販薬を使っていて、症状が変わらない、悪化する、という場合、

マラセチア毛包炎の可能性もありますので、皮膚科で診察を受けてみるとよいでしょう。

マラセチア菌が原因である、と診断されると、

外用の抗真菌薬が処方されます。

症状によっては内服の抗生剤が使われることもあるようです。

マラセチア毛包炎に効く市販薬はあるの?

市販薬でマラセチア毛包炎に効くものがあるのか?

ということですが、

マラセチア毛包炎には、水虫やカンジダ用の抗真菌薬が効く、とする情報もあります。

マラセチア菌と、水虫・カンジダの原因となる白癬菌は違うものですが、

真菌=カビ

という点は共通しています。

ただ、水虫用の市販薬には、
適応症に「マラセチアによる皮膚炎」などの記載がないため
皮膚トラブルになる可能性もあります。

マラセチア毛包炎を予防する、ひどくしないためには?

マラセチア毛包炎の予防や、治療中の対応策としては、

まず、枕、タオル、肌着など、
直接肌に触れるものを清潔にすること。

スポーツなどでかいた汗をそのままにせず、タオルハンカチなどで押さえるようにふき取る
(すぐにシャワーが使えればいいのですが、そうでない場合)

皮脂の分泌を過剰にしないため、糖質・脂質の摂取を控える

といったことがあげられます。

特に、顔(額の神の生え際)に症状が出る場合、

メイクに使うスポンジやブラシが原因となることが多いので、
こうしたメイク道具はいつも清潔にするようにしてください。




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