劇団四季のQRチケットを家族や友人に渡すという意味の「譲る」方法は、こちらの記事をご覧ください。
この記事では、単純に、「他の人に渡す」ではなく、何かの事情で行かれなくなったときに、引き取り手を探して譲る、という意味で、
劇団四季公式サイトから出品する
方法について、説明しています。
劇団四季公式サイトに出品して誰かに売れると、チケット代は劇団四季のギフトコードで返ってきます。
この記事の目次
劇団四季直で購入したQRチケットは公式に「出品」ができます
チケットの転売対策、というのは四季に限らず、どの興業主も頭を悩ませていることで、
最近は、チケット流通サイトやオークションサイトを介した高額転売や、詐欺事件などがニュースにもなっています。
高額転売された差額は興業主には一円も入りませんし、
高額転売を目的とした誰かがチケットを大量に買うことは、普通に観たいと思っているファンや一般の人が購入できる機会が減ってしまい、転売してお金を稼ぐ人以外、誰にとってもいいことはありません。
一方では、人気のある公演は半年~1年先のチケットを前売りすることもあり、
「買ったけれど予定が変わったり、体調が悪くなったり、引っ越したりして行かれなくなった」
ということが起こり得ます。
それから、「行きたいからチケット取って」と頼んでおいて、後からキャンセルする人っているらしいですね(泣)。
私は経験がないのですが、TLを見ていると、チケット取れたよ、と連絡したら「あーあれやめたから」みたいに平気で言う人もあるみたいで、
そういうのは、普段自分が観ないからキャンセルができないことを知らないとかいうレベルの問題ではなく、今後友人関係を続けていくのかを見直した方がいいのではないかと思います・・・
また、「数か月後の予定がどうなるかわからないので前売りは買えない」という人もいるでしょう。
利益目的の転売を防ぐことと
前もって買ったチケットでも都合が悪くなったらキャンセルまたは誰かに譲ることができる方法を確立させること
は転売防止の両輪じゃないかと思うんですね。
劇団四季の場合は、一度購入したチケットは「キャンセル」はできないのですが、
劇団四季から直接購入したQRチケットに関しては、
公演の2日前まで公式サイトに出品ができます。
出品したチケットは、普通に「空席」として販売され、
販売が成立したら、代金は「劇団四季のギフトコード」で返金されます。
劇団四季QRチケット出品のメリット
なにをさておき、公式がやっていることなので、
手放す人にとっても、購入する人にとっても「安全」です。
特に購入する人にとっては、それが出品されたチケットだとはわからないので、普通にチケットを買うのと全く変わりません。
売る側にとっては、代金の振込、チケットの送付などは自分でまったく携わる必要がなく、
見ず知らずの相手に名前、住所、メールアドレス、口座などの個人情報を教える必要もありません。
また、QRチケットには購入者の名前が入っていますが、
劇団四季公式サイトを通していれば、新しく購入した人の名前に書き変わります。
劇団四季QRチケット出品のデメリット
現金で返金されない
出品できないチケットがある
ことがデメリットです。
返金は、劇団四季のチケット購入にだけ使用できるギフトコードなので、専用劇場がない遠方からの観劇の方など、使いようがないことがありますよね。
出品できないチケットは
QRチケットが発行されない全国公演や、
初日、特別記念日、千穐楽など「四季の会会員のみの」抽選販売されたチケット。
※「一部の席を抽選」とした公演は出品できます。
出品できるかどうかは、
劇団四季idセンターの「購入チケット一覧」をみてください。
「出品不可」と表示されていたら出品はできません。
劇団四季QRチケット出品の手数料
四季の会会員 月に5回まで出品手数料無料・6回目から成約金額の10%
四季の会会員でない人 成約金額の10%
期限までに成約しないときは
公演の2日前までに成約しなかったらQRチケットは返されます。
もともと完売していない公演で、席の条件が良くないと売れない可能性はあるかと思います。
劇団四季公式サイトで購入したQRチケットは、公式サイトから出品ができます。
メリットは自分で譲渡相手を探したりお金のやりとりをしたりする手間、トラブルのリスクないこと。
デメリットは現金では返金されないことです。
公式出品以外で譲るときの注意点
もし、友だちなどつながりがある人や、友だちに紹介された人などに譲れることになったら、
代金とチケットの受け渡しの方法をはっきりさせたうえで、
QRチケットを表示するURLを送りましょう。
知り合いや身内ほど、お金のやりとりについてはちゃんとしたほうがいいと思います。
もちろん、「直前になってのお願いなので、空席を作らないために引き受けてくれれば半額やタダでもいい」という判断も、自分が本当にそう思うならありですが。
周囲にチケットを引き受けてくれる人がいなければ、
定価以下取引をルールにしている「おけぴネット」のようなチケット救済掲示板に投稿する、ということになるかと思います。
私自身も、QRチケットをチケット救済掲示板で譲ってもらったことがあり、
チケットを手放さなければならなくなった人、
チケットが欲しい人
がWINWINになれる場だなとも思いますが、
QRチケットには、購入者の名前(四季の会会員であれば会員番号の一部も)入っていますので、
URLコピーで簡単に他の人に譲れるので、特に完売公演の場合は、譲った先からさらに(利益を上乗せした)転売をされないように、確認・けん制したほうがよいと思います。
劇団四季公式サイトから出品せずに、他の人にチケットを譲る場合は、知り合いや、チケット救済掲示板などで譲る相手を探して
・代金を受け取る
・QRチケットを送付する
ことを自分で行います。
QRチケットを譲った相手が高額転売などをする、というリスクがあることに注意してください。
まとめ
公式出品の返金を現金にしてほしい、という要望は多そうなんですけれど、
金券の払い戻し(商品券のおつりが出ないのもこれに相当します)
に相当するような法的問題があるのかもしれませんね。
そうでなくても
あまりにも、チケット出品のハードルを下げてしまうと、
それはそれで、抑えとしてチケットをたくさん購入して後から出品、といったケースが多発することも考えられるし、
利便性と公正な販売、の両立はなかなかむずかしいものだなと思います。