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女性ホルモンの作用でインフルエンザを予防する方法とは?

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女性ホルモンの一つであるエストロゲンの働きにより、
女性は男性よりもインフルエンザへの防御力が高い可能性がある、
という研究結果が発表されました。

でも、実際には、女性でもインフルエンザにかかっている人は多いのはなぜ?
エストロゲンのインフルエンザ予防効果は実用的に生かす方法はあるのでしょうか?

※インフルエンザ予防の基本は
ワクチン接種、
飛沫感染を防ぐ咳エチケット、
手洗い
などです。
厚生労働省のこちらのページを参考にしてください。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html#q9

女性ホルモンがインフルエンザ予防にどういう関係があるのか、
興味を持って調べましたが、
実際のところ、これらの基本的な予防対策に代われるものでは(少なくとも)ないと
思います。

エストロゲンのインフルエンザへの作用とは?

研究結果を発表したのは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学(ボルチモア)Sabra Klein氏です。

サブラ・クレイン氏は、Associate Professorとなっていますので、日本では「准教授」ということになるようです。

クレイン氏のプロフィール(ジョン・ホプキンズ大学)
(写真を見て女性だ、と知りました)

研究チームでは、

男性と女性それぞれの鼻の粘膜から採取した細胞を培養し、
それぞれに女性ホルモンのエストロゲンをかけ、
インフルエンザウイルスを感染させました。

すると、女性から得た培養細胞のみ、インフルエンザウイルスが増殖しませんでした。

なぜ、男性ではエストロゲンが作用しなかったのでしょうか?

エストロゲンは、細胞の中のエストロゲン受容体と結合して、
機能が発揮されます。

男性の細胞にはこの受容体が少ないため、抗ウイルス作用が発揮されにくい、
と考えられています。

エストロゲンには、インフルエンザウイルスのほかにも、
エイズウイルスやC型肝炎ウイルス、エボラウイルスなどへの抵抗性があるそうです。

実際問題、男性よりも女性の方がインフルエンザに感染しにくいの?

女性ホルモンにインフルエンザ感染を予防する作用がある、と言われて

ああたしかに女の人の方がかかりにくいよね!

という実感がある人と、「そうかな?」と思う人人がいると思うのですが、
なんとなく、家族の中でお母さんはインフルエンザにかかりにくい、
という傾向はあるような気がします。

ご存知の人も多いかと思いますが、
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)とがあり、
閉経前の女性の体内では、

エストロゲンの値は一ヵ月の間で変化します

すごく単純に言うと、

前の月経終了から排卵まではエストロゲンが多く、排卵から次の月経開始まではプロゲステロンが多くなります。

ですから、女性であってもエストロゲンが少ない時期があります。

研究チームでも、一般の閉経前の女性ではインフルエンザ罹患率と
エストロゲンの関係は計りにくい、としています。

一方で、

ある種の避妊法を用いてエストロゲン値が一定である女性や、
閉経後にエストロゲン補充療法を受けている女性は、
季節性インフルエンザに比較的感染しにくくなることが考えられる、そうです。

エストロゲンのインフルエンザ予防効果を生かすにはどうしたらいいの?

女性ホルモンにはインフルエンザ予防の効果がありますが、
時期によって、そのホルモンの量が少ないことがあり、
女性だからいつでもインフルエンザにかかりにくいとは
いえないようです。

また、インフルエンザ予防のために、治療用エストロゲンを使う、
という方法はまだ全く実用化されていませんし、
ホルモン補充療法には、他のリスクもあります。

普通の生活の中でできそうなことというと
女性ホルモンの働きを補充するものとしてよく知られているのが

大豆イソフラボン

などの植物性エストロゲン(フィトエストロゲン)を
食べものから補う、というものです。

先日の「バイキング」で、
女性ホルモンのインフルエンザ予防効果が紹介されたときも
豆乳を飲むとよい、という解説がありました。

女性ホルモン インフルエンザ予防

しかし、豆乳や豆腐で大豆を食べただけでは、
植物性エストロゲンの効果は発揮されません。

大豆イソフラボンを摂るときの注意点

実は、女性ホルモン用の作用があるのは
イソフラボンそのものではなく、腸の中で腸内細菌によって代謝されて作られる

エクオール

という物質です。大豆イソフラボンの主成分であるダイゼインは、
エクオールに代謝されやすい性質があるのですが、
それでも、日本人の2人に1人は体内でエクオールを作ることができない、と言われています。
40代以下の世代では、欧米人並みに4人に1人の割合まで減っているとか。


エクオールは腸内細菌の活動によって作られますので、腸内環境の状態が大きく影響します。

また、味噌や醤油などの大豆発酵食品に含まれる
アグリコン型イソフラボンを多くとる人の方が
エクオールを作りやすい、と言われています。

インフルエンザ予防のために積極的に大豆製品を摂るのであれば、
豆乳だけではなく、
むしろ、味噌・大豆を意識的に摂ったほうがよさそうです。

また、エクオールのサプリメントなどもありますが、

自前でエストロゲンが多く分泌されている時期(低温期)に、外からエストロゲン用物質を多くとると、
分泌量が少なくなってしまう
、ということがあるので、

補充するのは黄体期(高温期)にする、といった注意が必要、
というか、安易に個人の判断で摂るのはリスクがあるな、
という印象です。

ホルモンの正常な分泌には、
自立神経の働きが大きく影響します。

生活のリズムを整える、
睡眠時間を十分にとる
といったことが(当たり前ですが)必要でしょう。

女性ホルモンの作用でインフルエンザを予防する方法とは? まとめ

女性ホルモンであるエストロゲンが、細胞の中の受容体と結びついて
インフルエンザウイルスの増殖を押さえる作用がある、

という研究結果が、アメリカのジョン・ホプキンズ大学の研究チームから発表されました。

しかし、エストロゲンは、
閉経前の女性では一ヶ月の間にその量が大きく変化するため、

女性はいつでも、インフルエンザにかかりにくい、
というわけでもないようです。




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