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インフルエンザの時に「ある種の」解熱剤を飲んではいけない理由は?

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アイドルグループ「私立恵比寿中学」の松野莉奈さんが2月7日に急死した、というニュースが流れてから

松野さんが、解熱剤の副作用によるインフルエンザ脳症(ウイルス性脳症)で亡くなった

→熱や頭痛があるときにもしインフルエンザが疑われたら、解熱剤を飲むのは注意

という情報が拡散されています。



インフルエンザ脳症?心筋症?

ちょっと話を整理しておきたいのですが、このエントリーを私が書いている時点で、松野さんが亡くなった理由は、公式には発表されていません。

※2月10日 事務所から「致死性不整脈の疑い」という発表がありました。それでも疑い、というのですから確定ではないということですよね。
→致死性不整脈(心室細動または心室頻拍)ということになったようです。

亡くなったニュースが出た後、twitter上で、

報道を見る限りでは非常に短かい時間に急変して亡くなっているいるので、インフルエンザ心筋炎なのだろうか?

という意味合いツイートがありましたが、もちろん、これは「そうかな?」という個人的な推測のつぶやきです。

そういう推測を何人かの人ツイートして、どこかの時点で、

「松野さんがインフルエンザ脳症で亡くなった」

ことがあたかも事実のようにツイートされたり、ブログ記事になったりしているようです。
(2019年になってもまだあってあーあと思った)

ちなみに

インフルエンザウイルスによる心筋炎はアスピリン(解熱剤の1種)とは関係ないそうです。

とはいえ、インフツエンザになったときの解熱剤の使用は慎重に

松野さんが亡くなった本当の原因は、致死性心筋炎だとすると解熱剤とは関係ありませんが、

インフルエンザに罹ったときに、

アセチルサリチル酸=アスピリン、ポルタレン(メフェナム酸)、ポンタール(ジクロフェナク)などの解熱剤を飲むのは、

子どもについては禁忌
健康な大人は慎重に、

となっています。

インフルエンザの解熱にこれらの薬を使うと、脳症やライ症候群を起こす可能性があるかも、とされているためです(脳症、ライ症候群は原因の特定が難しく、これらの薬剤が原因になることが確定しているわけではないです)。

インフルエンザかも、と思ったら、手元にこれらの市販薬があっても飲むのは避けた方がいいです。

参考URL
https://minacolor.com/articles/show/3085

「インフルエンザにロキソニンは禁忌」といったタイトルの情報もありましたが、ロキソニンがインフルエンザ脳症の原因となるという大人の場合は処方されることもありますし、

子どもには使用されませんが(そもそもロキソニンは15才未満には使用しない薬)禁忌というのとは違います。

インフルエンザに使える解熱剤はないの?

インフルエンザの場合も、

アセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤であれば使用することができます。

大人が病院に行ってインフルエンザという診断がされていて解熱鎮痛剤が処方される場合は、アセトアミノフェ系ンの薬です。

子どもの場合は
アセトアミノフェン系のカロナール、タイレノール、イブプロフェン系の解熱鎮痛剤が用いられることが多いです。

インフルエンザの時にある種の解熱剤を飲んではいけない理由は? まとめ

松野さんが亡くなった、というニュースから、ご本人の亡くなった理由について本当でないことが拡散されるのはどうかと思いますが、反面、

「インフルエンザの時にやたらに解熱剤を飲むのは危ないよ」

という意識をする人が増えることにもつながったんですかね・・・

twitterを見ていても
アスピリンがNGだと知らなかった、
という人もいますから。

ただ、そこから派生して、ちゃんと病院に行ってインフルエンザと診断された上で処方された薬もやたらに危険視されるようなことにもなりそうな気配を感じたので、

調べてみました。

一番リスクがあるのは、市販薬や、以前もらって残っている処方箋薬を自己判断で飲んでしまうことだと思います。




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