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血液型による性格・体質診断は無意味?フリーサイズラベリングインプリンティングとは?

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血液型で性格や体質が違う、とされているのは、「フリーサイズラベリングインプリンティング」と呼ばれる一種の先入観のようなものなのか。

2017年2月8日放送「ホンマでっか!?TV」の放送内容にもフリーサイズラベリングインプリンティング、FBI効果について
言及されていましたのでまとめてみました。



血液型で人生は変わる?

2017年2月8日放送「ホンマでっか!?TV」は

血液型で人生は変わる?

というテーマでした。

血液型がB型の人間が100歳以上生きられる可能性が一番高いとした
中日新聞の記事が紹介されたり、

エリカ・アンギャルさんが血液型ダイエットを説明したり、
A型とB型夫婦の離婚率が高い、と言ったり、

牛窪恵さんがB型の男性が浮気が多いと発言したり、

といった内容で、

雑談やネタとしては面白いですが、

放送の後、
「子どもの血液型検査をしてくれという親が外来に
たくさんきた」というお医者さんのtweetを見てびっくり。

番組の中でも、
心理学者の植木理恵さんが、

血液型占いは
誰にでも当てはまることを言う
フリーサイズラベリングインプリンティングである

と指摘していましたが、
それでも「血液型で人生が決まるから調べなきゃ」とか
思うんですかね・・・?

フリーサイズラベリングインプリンティングとは?

フリーサイズ効果、ラベリング効果、インプリンティング効果
という心理学の用語があります。

その3つを合わせてFBI効果、
とも言います。

FBI効果の例として
血液型性格診断(血液型占い)がよく取り上げられています。


【フリーサイズ効果】

誰にでも当てはまることをいうことで、
フリーサイズの洋服のように、その説明が誰にでも
当てはまってしまうことをフリーサイズ効果と言います。

例えば、

◇型の人は几帳面なところもあるけれど興味のないことには無頓着だ、

というと、◇型の人や、◇型の人の家族や友達はそういえばそうだ、
と思ってしまうのではないでしょうか。

でも「こういうところもあるし、別の場面もあるよね」
という言い方は、血液型が何型かに関係なく、
当てはまる人が多いのでは。

【ラベリング効果】

B型はマイペース、と言われると、B型の人のそういう面ばかりが目についてしまう
というような現象が起きるのがラベリング効果です。

【インプリンティング効果】

例えば、O型の人はおおらか、という情報を知っていると
自分からその情報に合わせた行動をとってしまう、
ということが起こります。

血液型は変わることがある?

今回の「ホンマでっか!?TV」の放映後、

ネットで、「親から言われていた血液型とは違う血液型だった」
という人の声を見ました。

親から言われた、というのですから、
赤ちゃんの時に調べた、

ということなのでしょうが、

乳児の時の血液検査では
反応が弱いことがあり、正確性に欠け、

現在では手術や輸血などの必要がなければ検査することはないのだそうです。

調べるなら学童期以降なのですが、
(私が子供のころは小学校で集団検査がありました)

今は、必要なときに調べればいい、
という方向性のようですね。

また、病気が原因で血液型が変わることもあります。

白血病や消化器系のがんが原因で血液型が変わることがあったり、

骨髄移植によって変わるというケースがあります。

それで、血液型が変わったら今までとは違う性格になるのでしょうか?

そんなことはないですよね?

血液型による性格・体質診断は無意味?フリーサイズラベリングインプリンティングとは? まとめ

ラベリングや、インプリンティングが遊びや雑談の範囲ならいいのですが、

特に子どもに対して「血液型が何々だから」と最初から決めつけるような
見方をするのは、あんまりいいことじゃないな、と思いました。

本当に輸血が必要な時には、万が一でも間違いを防ぐために都度、病院で血液型を調べるので、「緊急の時のために幼稚園や学校に血液型を知らせておく」必要はまったくないそうですから、

普段の生活では、血液型占い以外の理由で、自分の血液型を知っている必要もないのかも。




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