アイラップで作るレシピの中でも
サラダチキン(蒸し鶏)は一番作られている定番料理なんじゃないかと思います。
アイラップを使ったサラダチキンの作り方はとても簡単なのですが、
- 加熱しすぎてパサパサ
- 加熱足りなくて中心が生
という失敗を防ぐためにはいくつかコツがあるので、この記事ではそのコツを書きました。
アイラップと炊飯器の保温モードでかんたん・サラダチキンのポイント
- アイラップの中の空気をしっかり抜く
- お湯の温度は70℃
袋(アイラップ)の中に空気がたくさん残っていると、熱伝導率が悪くなり70℃のお湯で湯せんしても鶏肉に伝わる温度はそれよりも低くなります。
専用の器具を使うわけではないので、完全に真空にはなりませんが、水圧を利用して、できるだけアイラップの中の空気をしっかり抜きます。
炊飯器に入れるお湯は、熱湯(100℃)でも、作れないことはないです。
しかし、
せっかく72℃という、鶏むね肉のたんぱく質が固くならないギリギリの温度をキープできる炊飯器の保温モードを使うので、
それに合わせた温度のお湯を用意しましょう。
サラダチキンの材料、用意するもの
- 鶏むね肉・・・作りたいだけ
- 塩・・・むね肉の重量の1%
むね肉1枚あたり、
洋風にするときにはドライハーブ小さじ1/3
冷やし中華やそうめんの具にするならおろし生姜を小さじ1/2
用具として、アイラップ、保温機能がある電気炊飯器、ボウルなど。
アイラップは、岩谷マテリアル製の食品用保存袋で、耐熱温度が120℃あって、電子レンジ加熱や湯せんができるのが一番のポイント。
薄手なので、水に浸けて水圧をかけると空気が抜きやすく、しっかり口をねじって縛ればOK。
1枚当たりの単価が安いので、ジッパー付き保存袋に比べて気軽に使うことができます。
今回はおろし生姜バージョン。
使ったむね肉は皮つき180g。1枚の胸肉をたて半分に切ったものですね。
アイラップと炊飯器の保温モードでかんたん・サラダチキンの作り方
1.むね肉の下処理をします。
皮付き胸肉の場合、皮ははがしてもはがさなくてもいいです。
鶏むね肉は、皮と皮の脂肪に脂質が多く含まれていて、皮つきだとそれほど低カロリーではなくなります。
私は皮付きのまま作って、皮はスープなど別の料理に使っています。
皮付きのまま作る場合も、はっきり見える色い脂肪は取り除きましょう。
次に、厚みのある部分を切り開いて、だいたい、おなじ厚みになるようにします。
2.アイラップに鶏むね肉、塩、生姜(またはドライハーブ)をいれます。
どさっと入れただけだと塩と生姜が一か所に固まるので、だいたい、ばらけるように入れて、袋の上から軽く揉み込みます。
3.空気を抜きながら口を閉じます
ボウルなどに水を張って、その中につけると水圧で空気が抜けやすくなります。
しっかりねじって縛ります。
4.炊飯器にお湯と3の鶏むね肉を入れます。
お湯の温度は約70℃。
沸騰したお湯:水=1:1で、約80℃なので、そこから水を足して調整し、温度計で確認します。
5.炊飯器の保温モード(ほとんどの機種で72℃くらい)で、50分~1時間保温します。
6.時間が来たら鶏むね肉を取り出し、アイラップに入ったまま、氷水につけて急冷します。
保存するときは冷めたら冷蔵庫へ。
まとめ
鶏肉を安全に料理できる温度、時間の目安は、詳しくは、こちらの記事に書きました。
巻いて直径数センチになる鶏ハムに比べて、厚みを切り開いて作るサラダチキンはまで火が通りやすく、
お湯が沸騰したら火を止めて放置する
という作り方でも、あまり失敗することはないとは思いますが、温度が管理できる方法の方が安全です。