2016年7月9日放送「めちゃめちゃイケてる」で
ピーマンズスタンダード南川が披露したシステマって何?
システマとは?
システマとは、ロシア軍特殊部隊の将校だった、
ミカエル・リャブコが創始した、
軍隊のための武術です。
菜々緒さん全く謝る必要ありません。全然痛くなかったです。システマやってるんで… https://t.co/oFeIJxhg5k
— ピーマンズスタンダード 南川 (@p_minamikawa) 2016年7月9日
しかし、現在では、武術・闘い(マーシャルアーツ」という
側面よりも、心身を健康にし、人間の能力を開放する方法として
注目されています。
私は番組放送の1週間前くらいに、たまたま、
システマ東京主催者の北川貴英氏のインタビュー記事を読み
北川氏の著書「システマ・ボディワーク 自然で快適に動き、【本来の力】を最大に発揮する!」を読みました。
システマのトレーニングの目的はニュートラルな心身でいることです。
ニュートラル、というのは、快適で自由闊達に動くことができること。
「人生は楽しいかい?」は、
冷凍食品会社の営業部員である主人公が、謎のロシア人、ゲオルギー・システマスキー(通称ゲオ)と出会ってシステマを実践していく
というストーリー仕立てになっています。
呼吸、リラックス、姿勢、動き続ける、
という4原則を使い、
どうニュートラルな状態になっていくか、ニュートラルになると、どんなことができるのか、
というシステマの概念の大枠について、読みやすい形でまとめられていました。
一方、具体的なトレーニング方法についてはこれでは分からないことが多すぎるので、
(それでも、意識の持ち方を変えるとか、
呼吸をゆっくりするとか、自分なりにやってみるだけでも変化はあると思います)
自分でも体験してみたい、という人は
技術的な内容を中心に書かれた本を読んでみるとよいでしょう。
私が今読んでいるのはこの本です。
菜々緒につねられても痛くなかった理由は?
ピーマンズスタンダード南川が
菜々緒につねられても平気、と言っていたのは、
呼吸によって苦痛のコントロールができるようになっている
ためでしょう。
つねられたりすると、当然痛みを感じますが、
痛みには
刺激によって最初に生じるファーストペインと、
後から「嫌な気分」を伴ってじんわり生じる
セカンドペインとがあります。
ファーストペインは、痛みの原因を回避するための反応、
セカンドペインはそのことを学習して繰り返さないようにするための痛みですが、
どちらの痛みも筋肉の緊張によって増幅されます。
そこで、システマでは筋肉をゆるめて痛みを緩和する
トレーニングを行います。
また呼吸に集中することで
痛みにいっている意識を減らし、
心的ストレスを軽減させることができます。
呼吸は自分でコントロールできる随意筋と
無意識に作動している不随意筋の両方によって
行われています。
呼吸を自分で止めたり、速さや深さを変えることもできますが、
一方で眠っていて意識がなくても自動的に呼吸をしていますよね。
ですから、呼吸を意識的に行うことで、自律神経に働きかけることができ、
痛み、恐怖心、といったパニック状態から快復することができるんです。
「めちゃイケ」ではネタ的に取り上げられていましたが、
最近、なんだかシステマの露出が増えているので、もしかしたらちょっとしたブームが来るのかも?