知っているようで知らない、目薬の正しい刺し方についてまとめました。
(2016年5月1日放送「この差って何ですか?」
千寿製薬株式会社一般薬人事業部 本田友男さんの解説を参考にしました)
この記事の目次
「女優差し」はダメ
花粉症やドライアイなど、メイクをしている日中に目薬を差さなければならないことがありますよね。
そうした場合に、メイクが崩れることを防ぐため、
目尻に目薬の容器の先端をつけて差す、という方法が女性の間に知られているようです。
「女優さんがアイメイクを崩さないようにやる方法」ということで女優差しなどと呼ばれています。
が、
目薬の容器の先端を目尻につけると、容器の中にマスカラなどの化粧品やほこりなどを吸い込むことがありますし、
そうでなくても、皮膚やまつげに容器の先端が付くと雑菌が繁殖する可能性がありますので、
この方法は、NGです。
目薬を差した後、瞬きをしてはダメ
目薬を差した後で瞬きをすると、
涙が分泌されて目の表面を流れ、瞼がワイパーのような役目を果たして、
目薬を洗い流してしまうので、薬の効果が出にくくなってしまいます。

正しい目薬の差し方とは?
命中率が高く、目薬の容器の先端が汚れない差し方です。
どの方法の場合も、まず、手をきれいに洗ってから目薬を差しましょう。
【両手点眼法】
片方の手(利き手)で目薬の容器を持ち、反対側の手の指でした瞼を下げて「あかんべー」の状態にします。
下まぶたを下げた手の上に目薬の容器を持った手を重ねて固定し、目薬を差します。
「この差って何ですか?」で紹介されたのは両手点眼法ですがその他の方法もあります。
【げんこつ法】
両手点眼法で、下まぶたを下げる手をげんこつにして使います。
【片手点眼法】
目薬の容器を親指、人差し指、中指で持ち、容器をもたない小指または薬指で下まぶたをさげて、点眼します。
そして、どの差し方でも、目薬を差したら、目を閉じて目がしらを軽く押さえてしばらく置きます。
あふれてしまった分はティッシュでふき取ります。
女優差しはダメ!目薬の正しい差し方とは? まとめ
目薬は、使うときに容器の先端がまつげや目の周りの皮膚に触れてしまうと
異物や雑菌が入る恐れがあります。
ですから目尻に容器の先を当てて差す「女優差し」はNGです。
また、目薬を差した後で瞬きをすると涙で流されてしまう、というのは盲点でした!
ただし、両手点眼法で下まぶたを下げるとき、思いっきりひっぱると、
しわやたるみのもとになってしまうので、目を閉じないように抑える、程度にしておきましょう。