低糖質ダイエットが「効果抜群!」と話題になったり、
低糖質ダイエットをしていた有名人が亡くなったことで「体に悪い」とされたりしていますが、
ご飯だけをたくさん食べていたら、やせる or 太る
どちらなのでしょうか?
2014年11月17日放送「もしものシミュレーションバラエティー・お試しかっ!」で
お笑いコンビの銀シャリの、鰻 和弘(うなぎ かずひろ)さん、橋本 直(はしもと なお)さんが、
1週間、毎日、2人で1日5合の白米ご飯を食べて、やせるか?太るか?と検証する、
という企画がありました。
ルールは、
1日に、5合分の白米ご飯を、「ごはんのおとも」だけをおかずに完食する、というもの。
ご飯のお供は、
生とろサーモンフレイク
島豚ごろごろ
ご飯にかけるギョーザ
漁師町の海苔ご飯
岩もずくのり
つんつん漬
松阪牛納豆
自由軒カレーみそ
などで、
1週間後に2人がベスト3にあげたご飯のお供は、
3位
- 花畑牧場ラクレットチーズ
- 2位 越後新潟のサーモン塩辛
- 1位 鳳凰卵
でした。
1週間、ご飯を食べ続けた結果は?
1週間後
【体重】
鰻 67.4kgで、-0.8kg
橋本 75kg、-1.6kg
血糖値は2人とも低減
中性脂肪値は2人とも増加
という結果になりました。
このときの実験では、「ご飯のお供」として食べているものが、けっこう動物性脂肪やコレステロールが多そうなものばかりなので、中性脂肪値が上がったのはそのせいもあるのではないかと思われます。
逆に言うと、食物繊維が多そうな野菜をほとんど食べず、男性にしても多いご飯とご飯のお供だけでこれくらいの結果が出るんだなあ、と思わされますね。
白米ご飯の栄養素とは?
白米ご飯150g(軽く1膳程度)当たりの栄養素は以下のようになっています。
最も多いのは糖質ですが、
ごはんに含まれる糖質は、多糖類といって、複数の単糖類が繋がったもので、
砂糖や果糖のような単糖類と比べて消化に時間がかかり、血糖値が上がりにくいのです。
また、ご飯のような主食は、「炭水化物」と言われますが、
炭水化物は、糖質と食物繊維で構成されています。
上の成分表では、糖質と食物繊維を別々に表示しています。
ご飯にはある程度の食物繊維が含まれているので、
パンや麺類など、精白した穀物を粉にした主食より、消化に時間がかかり、血糖値が上がりにくく、
お通じにもよい、と言われています。
もちろん、玄米のほうが食物繊維やビタミンミネラル類も多いのですが、
白米ご飯でも数時間冷やすことによって、難消化性でんぷん=レジスタントスターチを増やすことができます。
レジスタントスターチは、食物繊維のような働きをして、
糖質の吸収を抑えて血糖値を上がりにくくし、脂質の吸収を抑えます。
また腸内では腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やします。
1週間ご飯だけ食べていたら太る?痩せる? まとめ
ご飯は炭水化物(糖質+食物繊維)なので、
低糖質ダイエットでは控える、食べない、ということが多いのですが、
ご飯=糖質ではなく、
食物繊維や糖質の代謝に必要なビタミンB群も含まれています。
もちろん、食べ過ぎると、ご飯も糖質の摂りすぎになってしまいますが、
「もしものシミュレーションバラエティー・お試しかっ!」の結果を見ると、
ご飯をしっかり食べていても、ダイエットはできるのではないかとという感じがしますね。
番組はかなり無理目の企画でしたが、
ごはんを食べてダイエット
をちゃんとやるなら、
- 1回の食事で食べる量は軽く1膳まで
- 他の糖質の量に気を付ける
- 食物繊維を多くとる
- ご飯を冷やしてから食べる
といったことに気を付けるのがよさそうです。
参考にしてみてください。