インフルエンザは、毎年12月ごろから3月にかけて流行し学級閉鎖もそのころに多い、という印象がありますが、今年2017年は
4月23日の時点で、
全国の推計患者数が20万人、
23日までの1週間で、学級閉鎖、学年閉鎖、休校などの対応をした学校・保育園・幼稚園が合わせて510カ所になり、
前の週よりも大幅に増えています。
春、夏でもインフルエンザに罹る人がいる
日本でのインフルエンザ流行は
毎年12月初めごろ始まって翌年の1~3月くらいにピークとなり、前半はインフルエンザA型、後半はB型、というパターンがあります。
しかし、流行のピークを過ぎて春、初夏になってからも
インフルエンザに罹る人はポツポツと見られ、夏にもインフルエンザに罹る人がいます。
日本でインフルエンザが冬にはやるのは気温や湿度の関係と考えられ(ウイルスにとっての環境と
ヒトの喉や鼻の粘膜の状態など)ていますが、
ではどうしてB型インフルエンザが遅く流行するのか、など詳しいことは分かっていないのだそうです。
2009年には新型インフルエンザが夏に流行しましたが、翌年からは、同じ型のインフルエンザ7が、冬に流行する
インフルエンザの一つとなっています。
また、東南アジアなどの熱帯性気候の地域では年間を通してインフルエンザの患者が出ており、
基本では沖縄で夏にインフルエンザが流行するようになっています。
予防接種の効果はどれくらい持続するの?
日本でのインフルエンザワクチンの接種は、
10月~12月初めごろに行われており、効果が持続するのは、
ワクチン接種後2週間目頃から5カ月間程度効果
とされています(アステラス製薬HP)
https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/influenza/basicinformation07.html#information04
ですから、昨年10月ごろ予防接種を受けた人は、3月ごろには抗体がなくなっている可能性があります。
日常生活でのインフルエンザ予防
冬のインフルエンザと変わらず、
手洗い、
人混みに出かけるときにはマスクをする
部屋の湿度に気を付けて必要があれば加湿器を使う
といったことに気つけましょう。
うがいは、ものすごく頻繁に行わないと効果がなく、大切なのは手洗いだといわれています。
最近流行っている15分に1回水(飲み物を飲む)は
テレビ番組で医師が「自分が行っている風邪・インフルエンザ予防法」
として紹介したことなどから、
twitterなどで予防法として広まっていますが、
統計的に意味のある人数の、15分おきに水を飲んだ人とそうでない人とを比較したような根拠はないようです。
咽頭粘膜を乾かさない、という意味の効果はあるように思われます。
でも、水を飲んでも鼻粘膜に付着したウイルスには関係ないですし、この方法だけを過信しない方がよさそうです。
また、感染を広げないためにはインフルエンザに限らず、風邪のような症状がある、という時には
学校や会社をちゃんと休む、
ことも大切です。