最近テレビや雑誌で
嗜好品外来、という新しい病院外来を
取り上げているのを見ました。
「嗜好品外来」という名前で
まずイメージされる、
病気予防やダイエットのために
嗜好品を食べることをやめる指導ではない
とのこと。
いったい、どんな外来なのでしょうか?
嗜好品外来とは?
嗜好品外来は
埼玉県の戸田総合病院で
2015年10月15日に開設されました。
その後、10月25日に
NHKニュース「おはよう日本」のコーナー、
「まちかど情報室」で取り上げらるなど、
注目を浴びています。
嗜好品外来では、
個人の健康状態に合わせて、
普段食べ慣れている嗜好品を食べながら、
病気を予防することを目標とした
健康指導を行っています。
どんなことをするの?
嗜好品外来や予約制で、
血液や心電図、レントゲン、血管機能調査などを行って、
現在、生活習慣病のリスクがどの程度あるか、
など、健康状態をチェックします。
その結果に基づいて、
どの嗜好品を摂ると良いかを決定。
さらに、3ヵ月から6ヶ月の感覚で、
再び検査を行って、
嗜好品を摂った効果があったのかを確認し
場合によっては、種類を変更することもあるそうです。
また、指定の嗜好品を食べるだけではなく、
他の食生活、運動、睡眠などの
生活上の指導も行われます。
費用は?
自費診療のようなイメージを持ちましたが、
保険が適用されるそうです。
具体的な金額は分かりませんが、
保険適用内ならそれほど高額では
なさそうですね。
どんな嗜好品が勧められるの?
嗜好品外来で採用される嗜好品には次のようなものがあります。
緑茶(抗酸化力の高い緑茶ポリフェノールを含む)
ナッツ(オメガ3系の必須脂肪酸α-リノレン酸が多い)
など。
病気を予防するための嗜好品の食べ方の例
例えば、
高カカオチョコレートには、
善玉(HDL)コレステロールの数字を高めて
悪玉(LDL)コレステロールを下げ、
血管に悪玉(LDL)コレステロールが付着することを
防ぎ、高血圧、動脈硬化などを防ぐ作用があり、
持ち歩きにも便利で
「お菓子」という親しみやすもあり
嗜好品外来でよく使われているそうです。
(商品に指定があるのか、病院で購入できるのかは
分かりませんでした)
高カカオチョコ!チョコレート効果に注目!Antidote chocolate(アンチドート)84%カカオ ラベンダー+レッドソルト【PANAKEIA パナケイア】
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こういった、高カカオ、低糖質のチョコレートなのかな?
もちろん、嗜好品外来で勧められたものでも食べすぎはだめで、
高カカオチョコレートの場合、
1日25gが目安になります。
今まで、嗜好品外来で
高カカオチョコレートを食べてもらった人の
5割が、血管の状態が改善されているそうです。
嗜好品外来とは?チョコレートで病気予防? まとめ
高カカオチョコレートに含まれる
カカオポリフェノールの健康効果などは
テレビの健康番組でも取り上げられていますが、
それさえ食べていればよい
といった過大な期待や誤解が生まれている現状もあり
戸田中央総合病院では、嗜好品外来を開設して
嗜好品外来で、健康チェックをした上で
その人にあった嗜好品を勧めることと、
摂った結果の評価を行う、
という健康指導を始めたそうです。
今までも、病院での
管理栄養士による食事指導などはありましたが、
積極的に嗜好品を活用しようという
試みはまだ珍しく注目されています。