動物園

giraffeがキリンになった意外な理由・由来「林先生が驚く初耳学」

2016年7月3日放送「林先生が驚く初耳学」で

俳優の向井理さんが林先生に

「キリン」という呼び名にまつわる驚きのエピソード

というお題で挑戦しました。

英語のgiraffが、なぜ中国の伝説の霊獣「麒麟(キリン)」になったのか?



日本に初めてやってきたキリンとは?

日本に初めてキリンがやってきたのは明治40年のこと。

ゾウ(アジアゾウ)が初めて日本に来たのが戦国時代であることと比べると、かなり最近のことなのです。

アジアゾウは古くから日本とも交流がある東南アジアにも住んでいますが、キリンの生息地であるアフリカと日本が直接交流をする機会はずっとなかったので当然ですね。

1882年=明治16年、
恩賜上野動物園(おんしうえのどうぶつえん)が開園しました。

当時動物園とは、ヨーロッパ列強が国力を示すために、アジアやアフリカから珍しい動物を集めて展示するという意味合いが強く、

そうしたヨーロッパの動物園をお手本に、日本でも同じように動物を集めていました。

明治39年、上野動物園の監督(園長)であった石川千代松に
ドイツの動物商人カール・ハーゲンベックから、ジラフ(giraffe)を日本に贈ることが可能である、という情報がもたらされます。

このとき、ハーゲンベックが提示したキリン1頭の価格は、1万7000マルクでした。

これは、ハーゲンベック資料館のクラウス氏によると、「当時の相場からするとかなり高い値段」だということで

日本は動物商にふっかけられたわけです。

しかし、上野動物園はこの金額を払って、ジラフを購入することにします。
後に、これが理由で、石川園長はクビになってしまいます。

キリン、という呼び名が付いた理由

「キリン」を購入する費用を、宮内省の予算を通すため、つけられた理由が

giraffeとは中国の霊獣「麒麟」のことである

とかなり無理やりなものでした。

ジラフがキリンと呼ばれるようになったのは

高額な購入価格を承認させるため

だったんですね。

初めて日本に来たキリンはどうなった?

中国の霊獣、キリンの来日は新聞によって報じられました。

明治40年3月、船で運ばれてきたキリンが横浜港に到着し、汽車で東京まで運ばれることになっていましたが、
首が長すぎたため、巨大な大八車で運ばれることになりました。

上野動物園に到着後も、ラクダ小屋の天井を外して柱を継ぎ足してキリン小屋にする、ということが起こりました。

キリン 呼び名の由来

ちなみに、現在では、海外からは飛行機、国内ではトラックで運びますが、トンネルをとおることができないので、基本的に、国内の動物園同士のキリンの移動は3才より下の子どものころに行われます。

もちろん、今は野生個体を捕まえてくるようなことはなく、海外から、というのは海外の動物園で生まれた子ども、という意味です。

そして、明治40年4月、
上野動物園にてキリンが公開されると大きな人気を呼び、

来園者は100万人を突破して公開1年で購入資金を回収することができたそうです。

しかし、

当のキリンは、1年を過ぎたころに死んでしまいました・・・

そりゃあ、どれくらい大きな動物かを知らなかったくらいですから、生態や餌、寒さに弱いことなど知らないことだらけで適切な飼育はできなかったのだと思います。

現在、動物園にいるキリンの寿命はおおよそ20年くらい、とされています。

ただ、大型草食動物全般に言えるのですが、足を痛めたりして立てなくなると、体重によって虚血性障害を起こすため、若くて死亡する例もそこそこあります。

キリンの首の骨の数は?

長いキリンの首には、いったいいくつ骨があるのでしょうか?
オスキリンが、首をぶつけ合って戦っている様子を見ると、ヘビのようにたくさん骨があるのかな?と思いますが、

「初耳学」では、高田万由子さんが、

キリンの頸椎の骨の数は人間と同じ7つ

、という知識を披露しました。

※最近の研究では、キリンは、他の哺乳類とは違い、第一胸椎が、首の動きに大きく関与していることが分かってきて

キリンの頸椎の数は他の哺乳類と同じ7個だが、首の動きに関係した骨、第一頸椎を含めては8個、とされるようになりました。

giraffeがキリンになった理由とは?「林先生が驚く初耳学」 まとめ

「キリン」という和名の由来については、
2016年5月13日放送「歴史秘話ヒストリア」(NHKEテレ)で放送されたばかりだったので、林先生は知っているのではないかと思いましたが、キリンの名前の由来は初耳だったよう。

一方、首の骨の数が人間と同じ、とされている(最近はもう1つ多い、という説が有力だそうですが)ことは知っていたそうです。

また、この記事では、「とにかく珍しい動物を集める」という理由で連れてこられたキリンが、来日後1年で死んでしまった、という残念なエピソードをご紹介していますが、
これは100年前の話であり、現在の動物園は、そのような飼育展示をしているのではありません。

現在、キリンは9つの亜種のうち2種が絶滅危惧種に指定されています。

現在の動物園は、こうした希少動物の種の保全の役割をもっていますし、各園、担当者の方たちが飼育環境や技術の向上に努力されています。




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