一度良くなったように思えたのにまた症状が悪化する「ぶり返し」。
インフルエンザA型にも起こるそうです。
30代の女性から、同じ30代のご主人の、インフルエンザがぶり返したという体験談を寄せてもらいました。
夫のインフルエンザがぶり返した体験
補足すると、「とにかく寝ている」という対処方法は間違っているわけではありません。病院に行って、「治せる」わけではなく、抗ウイルス薬を飲んでも、解熱するまでの期間が1日程度短くなるだけなので、抗ウイルス薬が処方されないこともあります。
また、この男性のようにインフルエンザの予防接種を受けていても罹患することはありますが、この体験談の中でお医者さんが言っているように受けていたために重症化しないという効果があります。
2014年11月、大阪府茨木市に単身住まいをしていた夫(男性・30代前半)から、調子が悪いと連絡あったのは木曜日でした。
風邪かと思い、無理しないよう伝えましたが、翌日金曜日には38度の発熱で、出社できなくなったとメールがあり、慌ててかけつけると真っ赤な顔をして臥せっていました。
熱と関節痛がある以外は、咳や鼻水などの症状がなかった為、本人は「寝ていれば治る」と病院に行くのを嫌がりました。
妻としては、インフルエンザなのでは?と疑っていましたので、早く病院に行ってほしかったのですが、
夫は「予防接種を受けているし、インフルエンザならもっと高熱が出るはずだ」と言って聞き入れませんでした。
一日だけ様子を見る、という約束で安静にしていましたが、翌日になっても全く熱が下がらなかった為、
強制的に近所の病院へ連れて行きました。
診断はインフルエンザA型でした。
幸か不幸か、予防接種を受けていたので、症状が重くならなかったのだろう、とお医者様に言われ、
夫は「そんなこともあるのか」と首をかしげていました。
48時間以上たってしまっていたので効果は薄いかもしれないと言われつつも、
抗ウィルス薬が3日分処方され、解熱後2日は出社しないように、と注意されました。
病院から帰宅してすぐ夫に抗ウィルス薬を飲ませ一寝入りしてから熱をはかったところ、
37度台まで下がっており、関節痛も楽になったと話していました。
その日の内に平熱になり、よく効いてよかったと喜んでいたのですが、
抗ウィルス薬を飲みきってすぐに主人が出社しなくてはいけないと言いだし
会社の許可を得て出社してしまいました。
確かに、薬の処方1日で熱は下がり、その後2日間熱は上がらなかったのですが、まだ完治していないのではないかと心配しておりました。
案の定、夫は出社して4日目で体調を崩し、会社を早退しました。
その足で病院に行ったところ
「前のインフルエンザが治りきっていなかったのだろう」
「次は必ず、薬を飲みきってから2日は休養するように」
とお医者様からお小言をいただいて帰宅してきました。
初診時に、抗ウィルス薬は体内でウィルスが
増えるのを抑えてくれるだけなので、
増えてしまったウィルスは自分の免疫でやっつけないといけない、
というような説明を受けておりましたので、
やはり熱は下がったように見えても、体内にウィルスが残っていて、また増えてしまったのだろうということでした。
ぶり返してしまったインフルエンザの方が治りが遅く、完全に解熱するのに5日かかりました。
その後2日は自宅待機して、今度こそ元気に出社することができました。
普段健康な人ほど「病院に行くほどではない」「自分に限って」などと考えてしまいがちですが、
ちゃんと治るまで休んでいないとダメですね。
インフルエンザのぶり返しについて
この体験談ではインフルエンザが「ぶり返した」というのは、最初に罹っていたインフルエンザが治りきっておらず、ふたたびウイルスが増殖して症状が出た、ということのようです。
もともと、
インフルエンザは、二峰性といって、
2~5日熱が続き、
いったん熱が下がって、1日程度おいてまた熱が出る
傾向があります。
二峰性発熱は、赤ちゃんや子供に起こりやすい、とも言われますが、大人でもありますので注意が必要です。
まとめ
アラサーくらいの年齢は、「仕事が忙しい」「家事がある」など少し体調が良くなってくると「動かなくては」と思ってしまいがちですが、良くなるまでは安静が必要です.
この体験談の旦那さんのように、治りきっていないのに「出社」すると、通勤途中や会社の中でもインフルエンザウイルスをまき散らしていることになりかねません。