材料を混ぜて焼くだけで下からプリン、クリーム、スポンジケーキの三層に分かれる「魔法のケーキ」を、小さなサイズで、失敗しないで焼く方法をご紹介します!
この記事の目次
魔法のケーキとは?
小型ガラス容器で失敗なし?!「ミニ魔法のケーキ」が簡単にできた! https://t.co/XJIBOccBs1 #クックパッド pic.twitter.com/d8oB7plIvj
— クックパッドニュース (@cookpad_news) 2016, 2月 9
魔法のケーキは、フランスの料理家、クリステル・ユエ=ゴメスさんがレシピを考案した、
gateau magique(ガトーマジック)という焼き菓子です。
レシピ本が発売されるとたちまちフランスで大流行しました。
ガトーマジックの元になったのは、フランス南部の郷土菓子
Millas(ミヤス)またはMillasson(ミヤッソン)と呼ばれている、
トウモロコシ粉を使った、フラン(卵、牛乳、少量の粉を使ったしっとりした触感の焼き菓子)。
※フランス語ではLが二つ重なると「ヤ行」で発音します。
このミヤスのレシピから、卵を卵黄、卵白に分け、卵白をメレンゲにして混ぜ方を工夫することで、
三層に分かれたケーキになったんですね。
魔法のケーキが三層になる仕組みは?
魔法のケーキでは、卵黄・牛乳・バター・小麦粉の生地と、
しっかり泡立てたメレンゲを別々に作って、
2つを合わせるときに、完全に混ぜないことによって、
生地の中でより重い卵黄や油ほど下に沈み、メレンゲが多い軽い生地が上になります。
また、魔法のケーキはプリンをオーブンで作るときと同じように、
天板にお湯を入れて低温(150℃)で蒸し焼きにすることで、ゆっくり火を通しています。
魔法のケーキが三層に分かれない、という失敗は、
この「三層に分かれる仕組み」の逆のことをやってしまった場合です。
つまり、
生地をよく混ぜすぎてしまった
焼く温度が高すぎた または 焼き時間が長すぎた
この2つに気を付ければ、魔法のケーキは成功します!
魔法のケーキを小さく焼くのが難しい理由は?
プレゼントや手土産にするなど、
魔法のケーキを小さく焼きたいときってあると思うのですが、
マフィン型などの小さな型で焼くと、魔法のケーキは失敗しやすいんです。
その理由は、
体積が小さいので、中まで早く火が通りやすく、焼きすぎになってしまうから。
また、型1つに入っている生地の量が少ないため、
自然な重みで生地が三層に別れにくい、ということもあります。
そこで、小さな型で焼くときには、
3種類の生地を作る
卵黄ベースの生地とメレンゲの割合を混ぜ方を変えた耐熱陶器・耐熱ガラスなど火がゆっくり通るタイプの型を使う
とうまく三層に分かれた魔法のケーキになります。
小さな型で焼く魔法のケーキ
【材料】
220ml程度の型4個分
- 卵 3個
- 砂糖 50g→大さじ1.5分を卵白に入れる分として分けておきます。
- 牛乳 250ml(50℃程度に温めておく)
- バター 70g(レンジか湯煎で溶かしておく)
- 薄力粉 50g(ふるっておく)
- バニラエッセンス 少々
- 水 小さじ1.5
【作り方】
1.オーブンは150℃に予熱しておきます。
型から取り出したい場合は、型に合う大きさのマフィンカップやオーブンぺーパーを敷いておきます。
カップデザートとしてガラス容器のまま食べる場合は紙類は不要です。
2.卵を卵黄と卵白に分けてそれぞれ大きめのボウルに入れます。
3.卵黄を入れたボウルに、水・グラニュー糖を入れて、泡だて器で混ぜます。白っぽくもったりするくらいまで混ぜ、溶かしたバターを加えたらさらに混ぜます。
4.3に薄力粉・バニラエッセンスを入れて混ぜます。
5.牛乳を少しずつ入れながらさらに混ぜます。
6.卵白を泡だて器で泡立てます。途中、大さじ1.5の砂糖を入れてしっかりしたメレンゲにします。ここは電動泡だて器を使うのが楽です。
7.卵黄の生地の1/3の量を分けて、4つの型に均等に入れます。残りの生地を1:2に分けます。
メレンゲ生地も1:2に分けます。
8.卵黄2・メレンゲ1を軽く混ぜた生地を作ったら7の型に均等に入れます。
卵黄1・メレンゲ2を軽く混ぜた生地をその上にふわっと載せるように入れます。
9.オーブンプレートにキッチンペーパーを敷いて8の型を置き、型の半分くらいまで熱湯を入れます。
150℃のオーブンで25分くらい焼いたら竹串をゆっくり刺してクリーム状の生地がついて来たらOKです。
液状だったら、5分ずつ時間を増やします。
10.焼きあがったら粗熱をとって冷蔵庫に入れます。
焼き型として使う耐熱陶器・ガラス容器
耐熱ガラスの中にも、オーブン利用できるものとそうでないものがあるのでご注意ください。
魔法のケーキをマフィン型などで小さく焼くには? まとめ
生地を3種類に分けるのが少し面倒ですが、
この方法で焼くと、失敗しやすいミニサイズの魔法のケーキがかなりうまくできます。
大きなサイズで焼いても3層に別れないで失敗してしまう、という人も
耐熱ガラスなど厚みのある型を使う
生地を3種類に分けておく
方法なら成功しやすいので、試してみてください。