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夏越ごはんって何?「本当の」夏越の祓の行事食は?

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最近、食べログの特設サイトや
スーパーマーケットの野菜売り場でも見るようになった
「夏越ごはん」っていったい何?

夏越ごはんって何?

夏越ごはんは、

公益社団法人米穀安定供給確保支援機構

新しい行事食、

として提案しているもので、
6月30日の、夏越の祓に合わせて食べる料理です。

夏越の祓についてはこちらの記事を参照してください。

米穀安定供給確保支援機構は

お米の安定供給を図るとともに、
お米の消費量の拡大が
事業目的の一つなので、

夏越ごはんも、
「お米を食べる機会を作る」目的で考えれたのかなあ、
と思われます。

さて、その夏越ごはんの内容ですが。

すごーくおおざっぱに言うと、

雑穀飯の野菜天丼

です。

ご飯が雑穀飯なのは、
「夏越の祓」の由来となった伝承で、
貧しい蘇民将来が、素戔嗚尊(すさのおのみこと)に
粟飯をふるまった、ということにちなんでいます。

また、邪気を払うとされている小豆も炊き込みます。

野菜天ぷらの部分は、
夏越の祓で、厄払いのためにくぐる、
「茅の輪」をイメージした、丸い野菜のかき揚げで、

茅の輪のイメージの緑の野菜
邪気払いをする赤い野菜

を使います。

そして、(夏越の祓とは直接関係なさそうですが)
百邪を防ぐといわれる生姜と、

レモンを効かせたおろしだれ

を天ぷらにかけます。

神社で夏越ごはんがいただける

この夏越ごはんの企画には、
赤坂日枝神社が協力しており、

2017年6月30日(金)の、夏越の祓の神事の後、
参拝者の中から先着200名が
夏越ごはんを試食できるそうです。

もっと手軽にいただくには、
定食チェーンの「やよい軒」が

6月13日~6月30日まで
「夏越ごはんと豚しゃぶ定食」790円(税込)を特別メニューとして出していますので
この期間中に「やよい軒」に行くならためしてみてもいいかもしれませんね。

夏越ごはんレシピ

雑穀ご飯に、緑と赤を使った野菜天ぷらを乗せて
おろしだれをかけるだけなので、

自宅で作ってみるのも良いと思います。

【材料】

2人分

  • 米 2合
  • 雑穀(※) 適量
  • ゴーヤ1本 1/2本
  • 玉ねぎ 1/4個
  • 赤パプリカ 1/4個
  • エビ 50g
  • 小麦粉 適量
  • 揚げ油 適量

おろしダレ

  • だし 60ml
  • 醤油 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 生姜汁 小さじ1
  • レモン汁 大さじ1/2
  • 大根おろし 大さじ1

※この量だとご飯は余ると思いますが、
これより少ないのはちょっと炊きにくいので・・・
翌日などに普通にご飯として食べてください。

※雑穀は市販の白米炊き込み用ミックスでいいのですが、
企画の趣旨からすると、粟と小豆は入れたいですね。

普段、粟を入れたご飯なんてそんなに食べないでしょうから、
単独で買うならできるだけ少量のものをお勧めします。

小豆は、乾燥豆をいきなりお米と一緒に炊飯器に入れて炊いても
柔らかくなりません。

あらかじめ、茹でておくか
こうした、市販のご飯用のゆで小豆を使ってください。

【作り方】

1.お米を洗い、雑穀に入れて普通に水加減して炊きます。

2.ゴーヤ、玉ねぎ、赤パプリカを切ります。
ゴーヤは8mm厚さの輪切り、玉ねぎとパプリカ1.5㎝程度の
小口切りにします。

3.エビの殻をむき背ワタをとって水洗いし、
水気を切って1.5㎝くらいのぶつ切りにします。

4.小麦粉を水(分量外)で溶きます。

5.ボウルに2、3を入れ小麦粉を振り全体を混ぜます。
4の衣を少なめに加えさっくり混ぜます。

6.揚げ油を180℃くらいに熱して
5のタネを丸い形にまとめて揚げます。

7.だし、醤油、みりんを小鍋に入れて火にかけ、
一煮立ちさせてさまし、
生姜汁、レモン汁、大根おろしをいれて混ぜます。

8.丼に雑穀ご飯を盛り、
天ぷらを載せておろしダレをかけます。

夏越の祓の本当の行事食は?

夏越の祓についてまとめた記事にも書きましたが、
私が子供のころ、東京で

夏越の祓

が一般的な行事だったか、というとそんなことは
無かったと思います。

神田明神では長年行われてきたようなので、
知らなかっただけと言えばそうなのですが。

一方、京都では、
夏越の祓で、茅の輪くぐりをしたり、人形(ひとがた)に穢れを移して
厄払いをする、という行事は昔から継続して行われていました。

で、

二十四節気とか、毎月何日には、何を食べる、
という風習が根強く残っている京都で、

夏越の祓にはこれを食べる、

と決まっているのはごはんではなく、
「水無月」というお菓子です。

基本は、粒あんと、白いういろうを重ねて固め、
三角形に切り出したもので、

小豆には邪気払いの意味があり、
白いういろうと三角の形に、暑気払いの氷をかたどっている、
という意味があるそうです。

これも、最近は、東京のデパ地下に、仙太郎やたねやなどの、
関西の和菓子店が入っていますので、
6月に入るくらいからよく目にするようになりました。

公益社団法人米穀安定供給確保支援機構の
夏越ごはんに協力している神社はすべて東京の神社で、

外食メニューとして出している店も、
全国チェーン店の「やよい軒」は別として、
東京の店だけでした。

夏越ごはんって何?「本当の」夏越の祓の行事食は? まとめ

夏越の祓の催事を摂り行っている神社は
全国各地にあるのですが、

夏越の祓が季節行事としてメジャーなのは
やはり京都を中心とした関西地方です。

毎年6月30日が祝日という訳でもなく、平日のことが多いので、
大晦日とは違い、
みんなが季節行事としてこの日に神社に参拝する、なんてことは
今後もないんじゃないかな、と思いますし、

夏越ごはんは
正直取って付けたような気がしてしまうのですが、
大阪の船場辺りの風習だったらしい恵方巻も
いつの間にか全国区の行事食になったので、

数年後どうなっているのか
見守っていきたいと思います。




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