インフルエンザの典型的な初期症状は
突然の高熱
ですが、最近、高熱が出ないケースが増えているそう。
そんな、「隠れインフルエンザ」はどんな症状が出るのか、症状からインフルエンザであることが分かるのか、などを調べてみました。
この記事の目次
隠れインフルエンザが増えている?
隠れインフルエンザは、正式な病名、というわけではなく、
本当はインフルエンザなのに、
気づかれないでいることを言います。
インフルエンザの初期症状としてよく知られているのが
突然の高熱ですが、
インフルエンザに罹っても、
高熱がでなかったり、
いわゆるインフルエンザ流行シーズンではない
時期に罹っていたりすると夏風邪と間違えたりして、
インフルエンザだとは気づきにくくなります。
しかし、
インフルエンザ=高熱とはかぎりません。
また、インフルエンザは秋から春先ごろだけに罹るものではなく、
新型インフルエンザ((H1N1)は一年中流行しますし、
A香港型のような季節性といわれるインフルエンザでも他の季節に罹ることもあります。
インフルエンザなのに熱が出ない原因は?
インフルエンザを発症しても熱が出ないのは
- 感染したウイルスが、あまり熱が高く出ないタイプだった/li>
- インフルエンザ予防接種を受けていたために症状が軽かった
- 市販の解熱薬を飲んで熱を下げている
- 高齢であるなど、高熱を出せる体力がない
などの原因がありえます。
熱以外にインフルエンザかも、とチェックできる症状は?
インフルエンザかどうかの「診断」は
医師が、症状、流行状況、迅速検査などから総合的に行うものですが、
(※迅速検査はインフルエンザだと診断するのに必須ではありません)
自分で、
インフルエンザかも→外出を控える、または病院に行く
とある程度判断するための基準はどのようなものなのでしょうか?
- 鼻水や咳よりも先に、悪寒と体の痛み、嘔気嘔吐が始まる
- のどの痛みが強い
- 何もしなくても関節や筋肉がジーンと痛む
- 疲労感、だるさが強い
- 周囲でインフルエンザが流行している(特に職場で席が近い人、同居家族が先にインフルエンザに罹っている)
これらの点に当てはまるものが複数あったらインフルエンザかもしれません。
追記:2018年、身近でインフルエンザに罹っても平熱のままという人が複数いますが、みなさん
「とにかく体の節々が痛い」
という症状があったそうです。
隠れインフルエンザの問題点
急激に上がる高熱、という症状がないためインフルエンザだと気がつきにくい隠れインフルエンザでは、
自宅で安静に過ごしたり場合によっては病院を受診する、といった適切な処置をとるのが遅れ、
肺炎を併発するなど重症化してしまうことがあること、
公共交通機関を利用したり、学校や会社、人の多い場所に行ってしまったりするため、
他の人にうつしてしまうことです。
熱が出なくても、鼻風邪などではない、関節痛やだるさがあったら、まず自宅で静養します。
症状が強い、呼吸が苦しいなど、おかしい、と感じたら病院に行ったほうがよいかも。
なお、タミフルやリレンザはインフルエンザの症状が治まるのが早くなる効果はありますが、インフルエンザそのものを治す薬、というのはありません。
インフルエンザ、と診断されたら、安静にして、栄養と水分を摂り、外出や人に会うことは控えましょう。
高熱が出ない隠れインフルエンザの症状 まとめ
高熱が出ないので、インフルエンザを気づかれにくい隠れインフルエンザ。
気が付かないうちに治ってしまうこともありますが、
抵抗力や体力が落ちていると肺炎を併発したりすることがありますし、
気づかずに、高齢者・妊婦さん・赤ちゃん・他の病気がある人
などに接して、うつしてしまう、というリスクがあります。
(これ、実は、病院の待合室などでもおなじです)
具合が悪い場合は、まず自宅で安静に。
ひどい痛み、呼吸が苦しい、などおかしいと感じたら病院に行った方が良いでしょう。
とにかく、
インフルエンザに限らず体調がすぐれない時には家で休む
ことが普通になればいいんですけれどね。
参考にしてみてください。