食ブロガー・ツレヅレハナコさんの簡単で、完璧なゆで卵を作れるゆで方をやってみたら、めちゃめちゃうまくいって、それからずっとこの方法でゆでています。
きれいに殻をむけない、半熟や固ゆでの加減が難しい、と困っている人はぜひ試してみてください!
ほぼ日で紹介されている「ツレハナ」さん
ほぼ日刊イトイ新聞の「偏愛の人」という記事は、ツレヅレハナコさんの「卵愛」についてのインタビューです。
インタビュアーは、ツレハナさんの友人である、池田るり子さん。
その中で、ツレハナさんが、ゆで卵について語っている回での説明を参考にしました。
http://www.1101.com/henai/2016-08-25.html
ツレハナさんの完璧なゆで卵の茹で方
1.卵は、冷蔵庫から出したてを使います。
2.100均で売っている卵穴あけ器で卵のおしり(丸い側)に小さな穴を開けます。
3.鍋にお湯を沸騰させます。
お湯の量は、卵がぎちぎちにならず、動けるくらい。
ツレハナさんは一度に「たくさん」茹でるそうですが、それでも一つの鍋に入れられるのは8個まで、だそうです。
『一度にお湯に卵を入れるとお湯の温度が下がってしまい固まらなかったり、鍋の中で卵が重なって動かなかったりするため』
だそうです。
・・・それって、卵20個くらいのことだと思いますので、炊き出しでもなければ、一般家庭で一度にそんなに卵を茹でることはないでしょうけれど。
4.ゆで時間は、沸騰したお湯に卵を入れて、
Lサイズの場合で8分、ゆであがってから煮卵にする場合は7分50秒くらい、
が目安です。
この時間で、黄身の周りが固まり、中心は溶けださないくらいのゼリー状になります。
卵穴あけ器の必要性
卵に穴をあけてからゆでるのは
つるんと、きれいに殻を剥くためです。
ゆで卵を剥いて、殻に白身がくっついてボロボロになるのって
イヤですよね。
茹で卵の殻(というか、殻の内側の卵殻膜)が
白身にくっついてしまうのは、
卵の中に含まれている二酸化炭素が
加熱すると膨張して、
卵が卵殻膜に押し当てられるから
だとされています。
卵が古くなるほど、自然に二酸化炭素は抜けるので、剥きやすいゆで卵ができるのですが、
いちいち、「この卵は新しいからゆで卵にできない」とか面倒ですよね。
そこで、卵の中の二酸化炭素が抜けていくようにあらかじめ、卵の丸い方にある「気質」というすき間の上の殻に小さな穴をあけておくんです。
これは、こつん、と殻をたたいてヒビを入れる
という方法でもいいのですが、
力加減が難しく、深く割りすぎて、卵殻膜まで破ってしまうとそこから白身がどんどん出てきてしまいます。
安全ピンで穴をあけるのも同じで、深く針を差しすぎると、白身が出てきて、さらに、穴が押し広げられてゆでているうちに殻が割れることもあります。
それに、針を刺すときに滑ったりすると危険です。
そこで、卵穴あけ器の登場となります。
新潟県燕三条市・エコー金属株式会社の製品です。
私は100円均一ショップのダイソーで買いました。
針が出てこないようにするロック機能もあるので、引き出しに入れておいても安心です。
安いのにすごいです。
くぼみに卵の丸い側を押し当てると、自動的に針がちょこっと出てきていい具合に穴が開きます。
実際にゆでてみた
冷蔵庫から出したての卵を使うのは、ツレハナさんが、「今すぐ茹でたいから」という極めて実用的な理由です。
鍋にお湯を沸騰させます。
私はシリット社のミルクポットを使っています。厚みがあるのと、シラルガン、という素材の特性で、茹でるものを入れてもお湯の温度が下がりにくいです。
冷蔵庫から出したての冷たい卵に、穴あけ器で穴をあけて沸騰したところに卵を入れます。
鍋の底に当たって割れないよう、お玉を使いました。
卵を入れてからは、あまりガラガラ沸かしていると、割れてしまうので、適当にポコポコしているくらいの火加減にします。
また、そのままでは卵の黄身が偏りますので、ときどきお玉で卵を動かします。
ゆで時間は8分。
8分経ったら、余熱で加熱が進まないように、すぐに卵をお湯から取り出して流水で冷やします。
しばらく流水に当てたら、水と保冷材を入れたボウルに入れて冷やします。
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卵を冷やす、というプロセスはほぼ日の記事にはないのですが、
ほおっておくと余熱でどんどん火が通ってしますし、急冷すると、卵がわずかに縮むことで、卵殻膜が殻に押し付けられなくなり、より殻が剥きやすくなります。
冷えたら殻を剥きます。
つるん、とむけました。
横半分に切ってこんな感じ。
今回はちょっと目を離してしまったので、鍋底に当たっていた側が固まっていますね。
また、卵のサイズもLではなかったので、7分50秒くらいが良かったかもしれません。
【おすすめ】ツレヅレハナコさんの簡単・完璧な卵の茹で方 まとめ
このゆで方をおすすめする理由は、
安全な方法で卵に穴を開けることで、殻が剥きやすくなりつるん、としたゆで卵ができる
冷蔵庫から出したての卵でOK
ゆで時間の調整がしやすい
と簡単にうまく茹でられるコツがそろっているため。
卵を割らないように鍋に入れるとか、
黄身が偏らないように動かす、鍋の素材、卵の大きさ、卵の数などによる茹で時間の調整
など、初めての時には思ったようにいかない要素もありますが、
それでも、「卵がボロボロ」などの残念な結果になる確率はかなり低いはずです。
ぜひ、卵穴あけ器を手に入れて、やってみてください。