脂肪が少なく、疲労回復物質イミダペプチドが豊富な鶏の胸肉。
でももも肉と比べて、パサついたり味が淡白すぎて好きじゃない、
という人も多いんですよね。
そんな鶏むね肉を、びっくりするほどジューシーにすることができる
方法が
ブライン液です。
NHK「あさイチ」や「あのニュース得する人損する人」でも紹介されているので、
耳にしたことがある人も多いと思います。
ブライン液とは?
ブラインは、brineという英語で、
塩水という意味です。
ただ、実際には
塩だけではなく、同僚の砂糖も入れます。
水に塩と砂糖を溶かしたブライン液に
鶏むね肉を漬け込んでから調理すると
とってもジューシーになるんです。
その理由は、
繊維束が壊れたところにさらに水分が入り込み、調理後も保持されやすくなる。
筋肉繊維の一部が塩によって融解して肉が柔らかくなる
ということ。
肉類は加熱すると、
筋肉繊維に含まれる水分の30%(重量で)が
失われます。
鶏むね肉は脂肪が少なく筋肉部分がおいので、
調理によって水分が失われると
パサパサ感を感じやすいのですが、
ブライン液に漬けてから調理すると
失われる水分量は半分の約15%に抑えられます。
砂糖を加えるのは、砂糖には保水効果があるので
水分が逃げにくくなるためです。
ブライン液の作り方
水100㏄に対して、
塩5g、砂糖5g
の割合で溶かします。
これ以上塩が多いと、
浸透圧の働きで、かえって肉の水分が外に出てしまって
パサパサになります。
また、塩味が付きすぎる、ということにもなって
しまいます。
好みで、生姜、にんにく、ハーブなどを
風味づけとしていれても良いです。
肉を漬け込む時間は?
ブライン液に肉を漬け込む時間は
肉の大きさにもよります。
胸肉1枚(300g)をそのままなら、
冷蔵庫で半日~1日くらい。
また、ブライン液は、鶏むね肉だけではなく、
鶏モモ肉、豚肉、牛肉
にも使うことができますが、
300g~500g程度のかたまりであれば
同じくらいの漬け込み時間になります。
もっと肉を柔らかくするには?
ブライン液に、
たんぱく質分解酵素を含む
ネギ、玉ねぎ、まいたけ
などを加えると、さらに柔らかい仕上がりになります。
NHK「ガッテン!」で紹介していた
マイタケを使った方法では、
鶏むね肉1枚に、
水(大さじ1、砂糖(小さじ1)、塩(小さじ1/4)
をもみこみ、
みじん切りにしたマイタケをまぶして
ジップロックなどに入れ
室温で90分置けばOK、
とかなり時短になっています。
パサつきがちな鶏むね肉をジューシーにする魔法のブライン液とは? まとめ
第っ途中にも必要なたんぱく質が摂れて
カロリーも低くて、
疲労回復効果もあるむね肉ですが、
パサパサしがちなので、もうひとつ人気がないんですね。
そんためか、モモ肉と比べてお値段もやすい。
ブライン液の使い方を知っていれば
お財布にも優しく、おいしい鶏肉料理を作ることができます。
試してみてください!