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自分でできる汗あれ・汗かぶれ対策、市販薬や化粧品の選び方は?

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あせもと間違えやすい汗あれ(汗かぶれ)の症状や、自分でできる対策、市販薬についてまとめました。

※セルフケアで症状が良くならない場合は皮膚科を受診し、治療を受けることをお勧めします。
※薬はどんなものでも副作用が必ずあります。市販薬は、説明書をよく読んで使ってください。



「汗あれ(汗かぶれ)」ってどんなもの?

汗あれとは、汗に含まれる塩分やアンモニアなどによって肌が起こす炎症で接触性皮膚炎の一種です。

汗にかぶれた状態なので、「汗かぶれ」と呼ぶこともあります。

よく見られる症状は

  • 皮膚が赤くなる
  • ザラザラ荒れた感じになる
  • 細かい湿疹ができる
  • かゆみ
  • ピリピリ感

といったものです。

これってあせもじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、

たしかに、
紅色汗疹(こうしょくかんしん)という種類のあせもに
症状がよく似ています。

【あせも】

あせもは、汗が溜まりやすい場所で汗管(かんかん)が
詰まって、周りの組織に水分があふれ出し、
水ぶくれや炎症が起きている状態です。

【汗あれ(汗かぶれ)】

汗あれは、汗の成分によって皮膚の表面が炎症を起こしている状態。

あせもと汗荒れは別のもので、
NHK「あさイチ」で取材に答えていた
皮膚科の医師、吉木伸子さんは、

あせもだといって受診する人の8割が汗荒れ

とコメントしていました。

汗荒れなのに、あせもだと思い込んで
あせも対策をしている人も多い、とうことですね。

汗あれから一年中続く皮膚炎になることも

あせもの場合、夏の間は症状があっても
汗をかきにくい季節になるといつの間にか治ってしまうこともよくあります。

汗あれも、汗をあまりかかない季節になって、自然と治ることもあるのですが、

汗あれのかゆみで皮膚を掻きつづけていると、それが刺激になって、
二次的に掻破性湿疹を起こして悪化し、

何ヵ月も、人によっては何年も、皮膚炎の症状が続くことがあります。

汗あれ対策としてできること

汗あれの基本的な対策は、

炎症の原因となっている汗をまめにふき取ることと
乾燥対策、つまり保湿です。

汗は水分なので「乾燥対策」は意外かもしれませんが、
汗あれを起こしている皮膚は角質層が乾燥してバリア機能が壊れており、乾燥しやすくなっています。

自分でできる汗あれ対策

1.こまめに汗を拭きとる
水分だけを吸い取ると汗の成分が皮膚に残るので、やわらかい素材のガーゼタオルなどを水で絞って優しくふき取る

2.可能であればシャワーを浴びて汗を流す

3.保湿効果の高い低刺激の化粧品で保湿する

汗あれを悪化させてしまう「やってはいけない」こと

汗荒れは、皮膚のバリア機能が弱くなっている状態なので、こする、

1.石鹸でゴシゴシ洗う

2.汗ふきシートで拭く
汗ふきシートはアルコールや防腐剤が刺激になるので汗荒れになって赤みやかゆみがあるところには使わないようにします。
また、アルコールフリーの敏感肌用汗ふきシートもありますね。

※ワセリン、ベビーパウダーの使用についてはこちらの記事にまとめました。

「汗で首がかゆい!」汗荒れにワセリンやベビーパウダーはいいの?汗あれで首がぴりぴりしたり、かゆみがあるときに ワセリンやベビーパウダーを使っても大丈夫? 症状はよくなる? 汗で...

「汗あれ」を適応症にした市販薬は?

汗あれになっている箇所は

  • 皮膚のバリア機能が壊れている
  • 汗の中の塩分・アンモニアで炎症が起きている
  • かゆみで掻くことによって炎症が起きている

という状態であることが考えられます。

皮膚科で診察を受けた場合、汗荒れの炎症がひどければ、弱いステロイド剤が処方されることが多いようです

市販薬の場合は、薬局で症状を相談すると、適した薬を教えてくれると思います。

ステロイド成分を含むものでは、
ジョンソンアンドジョンソン「テラ・コートリル軟膏」

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池田模範堂「アセムヒEX」

などでしょう。

「アセムヒEX」は、名前の通り、汗あれのための塗り薬です。(商品ブランドサイトでは「汗かぶれ」となっています)
皮膚を収斂させて汗が角質層に浸透することを防ぐ、タンニンが配合されているそうです。
また、あせもや虫刺されにも使えます。

実際に、使ってみたことがありますが、抗炎症作用・かゆみを抑える作用はかなり速く効果を感じました。
虫刺されも適応症に入っていて、蚊に刺されたときに使ってみるとかゆみがすぐに収まりました。

ℓ―メントールが配合されていて、すーっとしますが、すでに掻き壊しているとしみるかもしれません。

軟膏は薄い緑色をしています。

ステロイド成分が入っているので、連続して使用できる期間に限りがあります。

しかし、

赤味があってザラザラする、
かゆみがある

といった症状があって、汗荒れのように思えても、そうではない場合もあります。

マラセチア毛包炎という、
真菌(カビの一種)が原因の皮膚炎の場合、ステロイド剤をつかうと 免疫反応が抑制されるので、
炎症がひどくなることがあります。

テラ・コートリル軟膏などは、
ステロイドの免疫反応抑制作用によって化膿したりしないように、抗菌剤が配合されていますが、抗菌剤は、真菌には効果がないのでご注意ください。

あせムヒには、抗菌剤・抗真菌剤は含まれていません。

汗荒れでも、炎症がそれほどひどくない場合は、
保湿効果の高い外用薬や医薬部外品、化粧品を使うことで、汗荒れの症状がよくなることもあります。

皮膚科でも、汗あれに対して保湿剤のヒルドイドが処方されることがあるようですが、

ヒルドイドは市販薬ではないのでお店で買うことはできません。
市販薬の中では、ヘパリン類似物の薬がそれに相当します。

保湿するだけではなかなかかゆみはとれないこともありますので、

ヘパソフト 薬用 顔ローション 100g (医薬部外品)のように抗炎症剤が配合されたものがよいかもしれません。

自分でできる汗あれ・汗かぶれ対策、市販薬や化粧品の選び方は? まとめ

汗荒れは汗の成分による皮膚表面の炎症で、あせもとは違うものです。

かゆみのために皮膚を掻くことで長引く皮膚炎になることもあるので、
早めの対処が必要になります。

基本は、汗を肌に残さないことと、保湿。

炎症に対しては弱いステロイド剤が有効で、市販薬の中に「汗あれ(汗かぶれ)」を適応症としたものもありますが、
汗あれではなく、真菌が原因の他の皮膚炎では、ステロイドを使うと逆効果になることもあります。

保湿効果の高いヘパリン類似物は比較的安全に使えますが、

いずれにしても、症状が強い場合、市販薬を使ってみても改善しない場合は皮膚科を受診しましょう。




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