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サッカーコート6面の小さな動物園『京都市動物園』の注目ポイント

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2017年4月3日放送「スッキリ!」で

V字回復請負人に聞く!京都市動物園 人気の秘密!

というタイトルで、京都市動物園が特集されていました。

個人的に、京都市動物園は好きな動物園の一つなので、
番組で紹介された注目ポイント(の一部)と、
行ったときの体験をまとめました。

京都市動物園への行き方・交通

京都市動物園は、
京都市営地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約10分で正門に
付きます。

または、東西線「蹴上駅」から、徒歩約5分で東門に
付きます。

バスの場合は地下鉄東西線三条京阪駅から、
岡崎ループ(循環バス)に乗り、
「動物園正門前」というバス停で降りると目の前です。

阪急京都線・四条河原町駅からは
市バス5系統(岩倉行き)
32・100系統(銀閣寺行き)で
「岡崎公園 動物園前」というバス停で降りて
徒歩約5分。

ただ、京都のバスは季節によっては道路が
かなり混むので、
注意してください。

私は蹴上駅から徒歩で東門しか
行ったことがありません。

蹴上駅から動物園までは琵琶湖疎水、
琵琶湖疎水記念館の横を通る「白川通」という
静かな道です。

蹴上駅から動物園までの間に、
コンビニは1つもありません

食べもの、飲み物、虫除けなど必要なものは
烏丸御池や京阪三条で買ってから行きましょう。

動物園には駐車場がないため、車で行く場合は、
岡崎公園駐車場、
みやこめっせ地下駐車場
を利用することになります。

今京都市動物園が注目されている理由

京都市動物園は
1936(明治36)年4月に、上野動物園に次ぐ、日本で2番目の
動物園として開園した、古い歴史がある動物園です。

しかし、広さは
上野動物園の3分の1程度しかなく、
約4.1ヘクタール。

分かりやすい例では、
サッカーコート6面分、
という小さな動物園です。

そこに、約130種類個体数600の動物がいます。

ピーク時には年間140万人いた来園者は
一時期60万人に落ち込みました。

しかし、2015年に48億円をかけてリニューアルし、
その後120万人まで回復し、

「V字回復」の例として
マスコミから注目されることが多いです。

しかし、敷地面積はどうやっても広くはなりませんし、
新しい動物の導入としては、
ラオスから、繁殖プロジェクトとして子ゾウ4頭がやって
きましたが、それだけで来園者数が増えたわけではありません。

京都市動物園では、

できるだけ動物を近くから見られる
展示方法を工夫しているのです。

その中心となったのが、
獣医師の岡橋要さん。
富士サファリパークから2000年に京都市動物園に
移籍してきたそうです。

48億円、という金額は多いようですが、
関西で放送された「ウラマヨ!」で
岡橋さんは、

他の動物園なら爬虫類缶だけで31億円、
カバ舎だけで13億円、というケースもあり、
天王寺ド物塩が現在進めているリニューアル計画の予算は
80億円で、

全体のリニューアルで48億円は決して多い金額ではない、
と説明していました。

「ぼくは明日昨日の君とデートする」に登場した「アフリカの草原」

アミメキリンとシマウマを混合展示している
「アフリカの草原」は

映画「ぼくは明日昨日の君とデートする」の撮影
でも使用されました。

キリンとシマウマが同じ運動場で暮らすと、
その分、1つのエリアを広く取ることができます。
(混合展示は多摩動物公園や、よこはま動物園ズーラシアでも
見られます)

ここで、「キリンにできるだけ近づける工夫」が
ウッドデッキです。

大人のキリンの、ちょうど顎の下あたりが床になり、
手すりの近くにエサを置いてあるので、
至近距離でキリンの顔を見ることができ、

特に小さなお子さんは、
キリンと同じ目線になるので、
人気があります。

現在飼育されているキリンは、
ミライ(♀)、メイ(♀)、ヨシダ(♂)の3頭。

ヨシダは昨年生まれたミライの6頭目の子どもで、
まだ1才になっていません。
ヨシダ、という不思議な名前は、

京都市動物園では
「高く大きく育つように」生まれたキリンの子に
京都の山の名前を付けているため。

ヨシダは「吉田山」から取った名前です。

ミライとの間に6頭の子をなした
オス「キヨミズ」は埼玉県の東武動物公園から
移動してきたキリンでしたが、

残念ながら3月11日、
夜中に転倒して頸椎を脱臼して死亡しました。

2016年12月に、ウッドデッキから撮影した
キヨミズとミライ。

地上からもキリンはかなり近くで見られますよ。

子どものヨシダはまだ背も低いので、
目線が近いです。

15㎝の距離からアムールトラを見ることができる

ガラス展示は別ですが、
アムールトラを日本で一番近くから見ることができるのは
京都市動物園ではないでしょうか。

以前は、
オリの前に、人止めの柵がありましたが、
そのために円路がせまくなってしまい、
トラとの距離も遠くなるため、

リニューアルでは
フェンスを二重にして
人側からもトラ側からも指(爪)が入らないようにして、

1m50cmから、
15㎝まで近づいて
トラを見ることができるようになりました。

網が細かいのは写真と取りたい方にはネックでしょうが、
ガラスよりも息遣いを感じやすいですよね。

アムールトラは、
熱い地域に住むベンガルトラやスマトラトラよりも
ずっと大きいので、近いとかなりの迫力があります。

また、野生のトラには縄張りを周回する習性があり、
それを再現するために、来園者の頭上をトラが通過する、

空中通路を作っています。

下から見上げると、
トラのおなかや肉球など
なかなか見られない場所を見ることができて
人気だそうです。

水浴びが好きなゾウを近くから見られるプール

「ゾウの森」は
2014年11月に、4頭の子ゾウたちの来園に合わせて
新設されました。

それまでも、京都市動物園には
「美都(みと)」という、マレーシアから
来たゾウがいて、40年近く、
京都市動物園では人気の看板娘でした。

ですが、ゾウの繁殖についてラオスと共同研究
プロジェクトを行うことになり、
新しくつくったそうです。

その際、

ゾウがいる運動場と来園者がいる通路が地続きになるように
モート(堀)をつくらない、上野動物園の方法を採用し、

そして、来園者に近い場所に水浴び用のプールを作りました。

個人的には、
モートの方がサクがじゃまにならないので、どっちもどっち
とおもいますし、モートがあるズーラシアは
それでもゾウが近い感じがしますけれど。

でもプールで、間近でゾウ達が遊ぶ様子は
臨場感があって楽しいです。

頭から突っ込んでいるのが
水遊びが大好きな夏美ブンニュン(6才)。
隣は春美カムパート(7才)。

番組では冬なのでプールの水をかなり抜いていましたが、
夏はもっと園路ギリギリまで水があって、

ゾウばばちゃばちゃすると
足元に水がかかったりします。

これは2016年夏に撮影した写真。
右が夏美ブンニュン、左が春美カムパート,
沈んでいるのが冬美トンクンです。

一番年長(9才)の冬美トンクンは
寝ころがって柵の下から外の草を食べています。

また、壁に小さなのぞき窓が開いている場所もあり、
ガラスのすぐ向こうまでゾウが来てくれることもあります。

2016年12月に撮影した、冬美トンクン。

4頭の子ゾウのうち、オスの秋都トンカムだけほとんど
テレビに映っていませんでした。

2016年12月に撮影。
秋都トンカムだけ太いキバがあり、
それを春美カムパートや夏美ブンニュンのおしりに当てたり、
ちからくらべを挑んだりする、やんちゃな子です。

これからの京都市動物園

番組で岡橋さんは、

「いままで何とかハード面は整ってきたので、
これからはソフト面をより充実させたい」

とコメントしていました。

外部から見ていると、

京都市動物園は、
地域の学校と連携した継続的な取り組みもあり、

小さな動物園だけれど、
地域に根差した存在になっている印象があり、

京都大学との共同で、
チンパンジーやゴリラの学習についての
研究もされていて、

そうした、「すでにやっていること」の
プレゼンテーションを少し変えるだけでも
だいぶん違うのかな、と思います。

サッカーコート6面の小さな動物園『京都市動物園』の注目ポイント まとめ

今回はテレビ番組撮影、ということで、
動物が動いている場面を連続して流しましたが、

飼育設備を工夫しても
動物はじっとしていたり、寝ていたりする
ことも多いです。

だって、野生でも休んでいる時間は休んでいますよね?

ライオンは1日24時間のうち、
活動時間は4時間程度。
残りの20時間はゴロゴロしているのが普通。

草食動物のゾウやキリンは
1日中エサを探して移動しては食べる動物ですから
動物園でもいつ見てもなんかしら食べていることが多いです。

個人的には、

寝ている姿もまた魅力的だと思うのですが、

ごはんを食べたり、
遊んだりしている様子をぜひみたい

ということであれば、

毎週土曜日の「ごはんですよ~」
というイベントで、いろいろな動物にエサをあたえる
様子を見ることができますので、

そのタイムテーブルに合わせていくのがよいでしょう。

ごはんですよ~!のタイムテーブル

http://www5.city.kyoto.jp/zoo/event/20160802-20711.html




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